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image1356.png公開年:2006年
公開国:インド、イギリス、アメリカ
時 間:118分
監 督:ターセム
出 演:ビル・ミルナー、ウィルリー・ペイス、カティンカ・ウンタルー、、ジャスティン・ワデル、ダニエル・カルタジローン、レオ・ビル、ショーン・ギルダー、ジュリアン・ブリーチ、マーカス・ウェズリー、ロビン・スミス、ジットゥ・ヴェルマ、エミール・ホスティナ 他
コピー:君にささげる、世界にたったひとつの作り話。



1915年、ハリウッド。スタントマンのロイは、撮影中の事故で重傷を負い入院中。未だ足の感覚が戻らずスタントマンとして復帰する目処が立たず、自暴自棄となり自殺願望にとらわれていた。一方、5歳の少女アレクサンドリアは、オレンジ収穫を手伝っているときに樹から落下して腕を骨折し、同じ病院に入院中。じっとしていられず院内を歩き回っていて、ロイの病室へ紛れ込む。ロイはあることを思いつき、退屈しているアレクサンドリアに自作の冒険話を聞かせる。ロイのお話に夢中になってしまうアレクサンドリアだったが…というストーリー。

おもしろいかどうかは別にして、ものすごく雰囲気のある作品。ロイの物語の映像がいかにもスペインとかトルコってな彩りでとてもステキ。オーギャンの絵みたい。なぜか『ザ・セル』の美術を思い出してしまったので、調べてみたら『ザ・セル』の監督はターセム・シンという人で、本作はターセムとクレジットされている。あれ?同一人物?(もしそうなら、私の眼力もなかなかのものじゃないか)。
こんな嘘みたいな映像が、CGじゃないってのが素晴らしい。いや、若干は画像処理しているのかもしれないが、そう思わせない映像であることは確か。こういう作品を観ると、本当に海外旅行にいきたくなる。こんなに画の力を感じるのは久々かも。これは、ちょっとやそっとの期間では撮りきれる映像ではなかろう。センスの問題でなく、根気よく撮影し続けられるのが脅威。こういう作風の監督の場合、多作は無理だろうが、それこそ一作入魂の心意気が感じられるので高く評価したい。
#ブルーレイで買うべき作品かも。
そして、衣装は日本人・石岡瑛子。これも、ものすごく美しくて格好良い。

ストーリー的には、彼女を寝取られたってくだりが無駄な気がする以外は、全体的にほのぼのとした感じで貫かれている。お話をするほうもされるほうも、かみ合ってはいないながらも、それぞれに生じているの心の変化が、鑑賞者の心を温めてくれる。まあ、緩いといってしまえばそれまでだけど、私はだから良いのだ…といいたい。

ロイの心境とお話はリンクしているので、お話が終盤つまらなくなってしまうのは仕方が無いのかもしれないけれど、それならばもっと退廃的な映像にしたほうがよかったとは思う。そう、たしかに終盤の尻すぼみ感は否めないが、逆に美しい美術を際立たせるために、さらっと話を終わらせるのは、手法としてありだと思うので許容する。

名作でも快作でもないけれど、決して凡作ではない。こういうユニークな監督は、温かく応援すべきだと思う。お薦め。



負けるな日本

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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