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公開年:2005年
公開国:カナダ、アイルランド
時 間:88分
監 督:マイク・スカリオン
出 演:アンディ・カーティス、ブレンダン・デンプシー、ショーン・エレバート、ジョン・ディレイニー、ジェイミー・ベルトン、ラリー・オースティン、ジェリー・シャナハン 他
傷害事件で服役していたマフィアの一員ロニーが出所した。服役中に失墜した地位を挽回するためには、早急に多額の資金調達が必要と考えた彼は、服役の原因をつくった男から聞いた、とある大富豪の情報を元に作戦を考える。その作戦とは、大富豪の屋敷の警備係の男が訪れるパブがあり、潜入するための情報を聞きだして金庫の金を盗むというもの。早速ロニーは、その街外れの小さなパブを乗っ取るのだが…というストーリー。
見知らぬタイトル発見と思い、何気にレンタルしてみたが、案の定、日本未公開作品。せめて掘り出し物でありますようにという願いは、残念ながらかなわず。
あらすじを書いていてアホらしくなってしまったのだが、大富豪の警備係を取り込む作戦は良しとしても、別にパブまで手に入れる必然性はなかろう。大富豪の家の前で見張ってりゃいいじゃんか。どうせ強要するんだもの。
カナダからわざわざ従妹を呼ばねばならない理由は?従妹がそこまでやるモチベーションは何か?親族の絆か?
感じの悪いマフィアのボスのキャラも、その側近のキャラクターが何も生きていない。パブの兄弟の行動は結構ストーリー展開上、役に立っていない。
はじめはロニー目線でスタートしていたのに、急にパブの娘の目線に変わり、半分すぎると一体どういう目線で本作を観ていいのか訳がわからなくなる。繰り広げられているやり取りを、まるで亡霊のように傍で見ている気分にさせるべきだと思うのだが、そういう考慮は一切ないらしい。
おまけに最後のオチだが、一瞬だけ登場した人物が重要で、それ誰だっけ?状態。観も蓋もなければ、溜飲が下がる顛末でもない。結局窃盗は失敗しているにも関わらず金はなくなっているわけで、罪をロニーに着せられたわけではない。どう考えても運転手は容疑者になるだろうし、調べれば従兄弟の素性もすぐバレるだろう。最後の浜辺のシーンは、粋な演出のつもりだろうけど、吐き気がするようなドヤ顔状態。本当に中学生が書いたみたいなシナリオ。
ちなみに、ロイヤル・ストレート・フラッシュなシーンは一切出てこない。一体なにを指しての邦題なのか意味不明。
おまけに、ガイ・リッチーやらタランティーノばりの、スタイリッシュな映画を目指しているらしいのだが、元々そういう才能がないらしく、冒頭から5分の1くらいで力尽き、かっこつけた演出は消えてなくなる。
おまけに家庭用ビデオで撮ったのではないか?と思いたくなるほど雑な画質やライティング。まるで、大学の映画学科や映画学校の卒業記念作品に、何人かプロの協力得てつくりましたよ…レベル。
ああ、もう書くのもイヤになった。はい、注意報発令。時間の無駄。観るな。
負けるな日本
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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