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公開年:2011年
公開国:アメリカ
時 間:141分
監 督:ロブ・マーシャル
出 演:ジョニー・デップ、ペネロペ・クルス、ジェフリー・ラッシュ、イアン・マクシェーン、サム・クラフリン、アストリッド・ベルジュ=フリスベ、ケヴィン・R・マクナリー、キース・リチャーズ、スティーヴン・グレアム、グレッグ・エリス、リチャード・グリフィス、ジュディ・デンチ、ジェマ・ウォード、クリストファー・フェアバンク、ポール・ベイズリー、ブロンソン・ウェッブ、リチャード・トムソン、松崎悠希、セバスチャン・アルメストロ、ホアン・カルロス・ヴェリド、オスカー・ジャネーダ、ポール・ハンター、アントン・レッサー、ロジャー・エイラム、ルーク・ロバーツ、デオビア・オパレイ、ロビー・ケイ、スティーヴ・エヴェッツ、エミリア・ジョーンズ 他
ジャック・スパロウと間違われて捕らえられた相棒のギブス。彼を救うためにロンドンにやってくるジャック。法廷から見事に逃走した彼らの前に、かつてジャックと抗争を繰り広げたバルボッサが現れる。バルボッサは、永遠の生命をもたらす“生命の泉”を求める英国王ジョージ2世に忠誠を誓い、英国海軍の士爵となっており、同様に生命の泉を探すスペイン王フェルナンド6世と、熾烈な争いを繰り広げていた。そんな中、ジャックは、かつて恋人だったた女海賊アンジェリカと再会。彼女も、父親である海賊“黒ひげ”のために、生命の泉を目指しており、ジャックはその後悔に巻き込まれてしまい…というストーリー。
監督が『NINE』のロブ・マーシャルに変更に。彼に変更した効果はいまいち見えないけれど、新旧のキャラを自然に織り交ぜ、前3作の質を毀損することなく、楽しい冒険活劇に仕上がってはいる(まあ、織り交ぜといっても、旧キャラはギブスとバルボッサくらいのもんだけど)。
ただし、これまでと同レベルの仕上がりとはいえ、もう少し何とかならなかったのか…というポイントはいくつかある。
まず、サブタイトルの“生命の泉”が何なのか、中盤を越えるまでさっぱりわからない。何となく延命に関わること…ってことだけで、イギリス・スペイン・黒ひげが本気で必死になっていることに、どうも違和感が。
ちょっとネタバレになってしまうが、一方の寿命が片方に移る…という生命の泉のギミックも何か変。だって、人の寿命なんて残りどのくらいあるのか判らないし、移ったあとにどれだけになったのかわからなければ、次のどのタイミングで聖杯を使えばいいのかわからないじゃないか。
また、アンジェリカが、何であんなに父親に偏執的に加担するのか、説明不足。ただ父親だから、献身的なカトリックだから…という説明だけで、ほぼ一緒に生活をしたこともない父親に、自分の生命を差し出すなんてのが、全然説得力がない。
大体にして、本当に父親である…というのは、アンジェリカがそういっているだけだし。ちゃんとした映画なら、親子関係に説得力を持たせる証拠を描くと思う。
そこがふわっとしているせいで、別の問題も。本作の一番の悪役は黒ひげで、本来ならば、むちゃくちゃなクソ野郎に描くべきなのだが、アンジェリカが彼を慕う必要があるため、闇雲に悪逆非道に描くことができず、最後の最後で子に対する愛情なんか無い…と描くにとどまっている。
悪役が立派に悪役を演じていないということは、主役も生きないということである。それが証拠に、本作のジャック・スパロウは、主役にもなりきれていないし、かといって狂言廻しでもない中途半端な立ち位置になってしまっている。最後の聖杯のトリックだって何のヒネリも無く、おもしろくもなんともない。
あれだけ必死に生命の泉を探していたスペインが、ああいう行動に出るのもいまいち意味不明だしなぁ。そう、本作のシナリオは圧倒的に説得力に欠けるんだよね。
おっと、これでは難点だらけの作品のように聞こえてしまうかな。まあ、前3作もこのレベルの難点は散見されたから、同じクオリティだと思ってくれればよいと思う。まあ、本作は3D作品で、そっちで楽しめれば、シナリオの稚拙さには目はいかないだろうってノリなのかな。
大作だけど至極普通。準新作レンタルくらいまで待っても、全然問題ないレベル。
負けるな日本
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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