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公開年:2005年
公開国:アメリカ
時 間:124分
監 督:ロバート・ロドリゲス、フランク・ミラー、クエンティン・タランティーノ
出 演:ブルース・ウィリス、ミッキー・ローク、クライヴ・オーウェン、ジェシカ・アルバ、ベニチオ・デル・トロ、イライジャ・ウッド、ブリタニー・マーフィ、デヴォン青木、ジョシュ・ハートネット、ロザリオ・ドーソン、マイケル・クラーク・ダンカン、ニック・スタール、カーラ・グギーノ、マイケル・マドセン、ジェイミー・キング、アレクシス・ブレデル、ルトガー・ハウアー、パワーズ・ブース、マーリー・シェルトン、アリ・ヴァーヴィーン、ジュード・チコレッラ、トミー・フラナガン、リック・ゴメス、ニッキー・カット、マッケンジー・ヴェガ、フランク・ミラー 他
受 賞:【2006年/第15回MTVムービー・アワード】セクシー演技賞(ジェシカ・アルバ)
コピー:この街では、愛さえも闘い
――醜い顔と屈強な体格のマーヴは、ゴールディという娼婦と一夜を共にするが、目を醒ますと自分の横で彼女が殺されており、直後に警官隊が駆けつけてきた。辛くもホテルから脱出するが、ゴールディを殺し、自分を犯人にしようと陥れたやつに復讐すべく立ち上がる…。――過去に犯した罪から逃れるべく、整形して身を隠すドワイトは、新しい彼女シェリーにしつこく付きまとう男ジャッキーボーイに、制裁を加え追い返す。胸騒ぎを感じたドワイトは、ジャッキーボーイを追跡するが、昔の恋人ゲイルが仕切る娼婦街に逃げ込まれてしまう。娼婦たちは、ジャッキーボーイの下賎な振る舞いに怒り、彼を殺してしまう。しかし、娼婦街はその自治を維持するために、警察やマフィアがトラブルを起こしても、穏便に解決する契約を結んでいた。その契約を破ってしまったことで娼婦街は再び無法地帯に戻ってしまい…。――心臓の病を抱える刑事ハーティガンは引退を決めていたが、最後に連続幼女殺人犯であるロアーク・ジュニアを捕らえることを決心。隠れ家に乗り込んで、少女ナンシーの救出に成功する。しかし、相棒の刑事ボブの裏切りで瀕死の重傷を負ってしまう。その上、ロアーク・ジュニアの父親である上院議員の工作によって、連続幼女殺人犯に仕立て上げられ、8年の獄中生活を送ることに。出所したハーティガンは再びナンシーが狙われていることを知り、成長した彼女の元へ救出に向かう…というストーリー。
ビジュアル面では漫画チックな白黒にパートカラーという手法で、特徴的な作品。見て欲しい部分を強調し、それ以外を極力排除するというアプローチだが、その意図どおりの効果を得られていると思う。
ただ、肝心のシナリオには問題が。
3本の話を『パルプ・フィクション』的な、時系列ごちゃ混ぜの手法でまとめているのだが、3本の関連性が希薄。この3本が渦を巻くように集約されていくとよかったのだが、だら~んと終わる印象。シナリオの巧みさという点では、『パルプ・フィクション』には遥かに及ばない。
また、表現のエグさがいささかやりすぎ。ロドリゲスとタランティーノは、グロ表現に麻痺しちゃってて、客の受け取り方とか必然性とかを完全に無視している感じ。グロいわりに後味が悪くないので、綺麗にまとめてくれた…と勘違いしてしまいがちだが、これは目の前をパッ!パッ!と画像が通り過ぎただけで、脳に焼きついていないだけ。
それに、ショッキングなレベルのカットが頻繁に差し込まれているにも関わらず、途中で眠くなるってのは、意味を成していないってことじゃなかろうか。これは、ロドリゲス作品の悪い時のパターンかな。
シナリオがよろしくない証拠のひとつとして、最後の人は誰?って点が挙げられるだろう。ジョシュ・ハートネットなんだけど、3本の話の中に出てたっけ?あれ?あれ?となる。頭から見直して判ったのだが、プロローグに出てくる殺し屋(強盗か?)なのである。本編のストーリーに全然関係してこないから、ラストの時には全然記憶に残ってなかったわけだ。本当に、最初と最後のオチだけで本編には無関係なんだわ。見直したり解説してもらわないとわからない存在でラストを締めるってのはどうだろう。どこかに、思いあがりというか客に対する慢心がある証拠かな…と。
#これが、パルム・ドールにノミネートされてるってのが、どうも信じられなくて…。
まあ、主役は“シン・シティ”っていう犯罪都市ですよってことなのかもしれないし、燃えカスみたいなおっさんの燃えカスみたいな恋愛ストーリーって観方もできるかな。そういう好意的なバイアスで観て、良作に届くか届かないかってところだと思う。
#ジェシカアルバとデヴォン青木は光ってたな。うん。
負けるな日本
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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