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公開年:2003年
公開国:アメリカ
時 間:102分
監 督:ジョエル・コーエン
出 演:ジョージ・クルーニー、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、ジェフリー・ラッシュ、セドリック・ジ・エンターテイナー、エドワード・ハーマン、ポール・アデルスタイン、リチャード・ジェンキンス、ビリー・ボブ・ソーントン、ジュリア・ダフィ、ジョナサン・ハダリー 他
コピー:結婚――この世で最も危険な約束。
ロスで離婚訴訟を専門に扱う弁護士のマイルズ・マッシー。彼は、誰がどう考えても不利と思える状況でも、必ず顧客を勝訴に導く辣腕弁護士だった。そんな彼のもとに、妻マリリンから離婚訴訟を起こされた不動産王レックスロスが依頼にやってくる。浮気現場をビデオに撮られており、絶対に勝ち目は無いにもかかわらず、1ドルたりとも妻に払いたくないと要望。この無茶な条件で請け負ったマイルズは、マリリンを食事に差し出した隙に、探偵を彼女の家に進入させ住所録のコピーを入手。その住所録から、彼女が財産目当てにレックスロスと結婚したと証言する人物を探り出し、その証言によりマリリンを敗訴に追い込むのだったが…というストーリー。
離婚大国のアメリカの人は、これで笑えるのだろうか。ベースにある世界感が共有できていないからなのか、私には何一つクスリとこない。コーエン兄弟贔屓の私もさすがにこれは…。単に暗さを排除したとか、そんなレベルの違いではないと思うなぁ。
決して、面と向かって笑わせようとしないスタンスの先に、じわじわと浮かび上がってくる笑いがある。これこそコーエン兄弟作品の良さだと思っているのだが、本作の「はい、これから笑わせますよー」的な感じが、まったくもって受け付けない。神父が歌うところとか、ゼーゼージョーを紹介する老人とか、これ、笑える人っているのかしら。
個人的に一番がっかりしたのは、ゼーゼージョーが吸入器と銃を間違って撃つシーン。吸入するときのプッシュの動作と銃のトリガーを引く動作って、完全に異なるので、これを間違うのってありえるかねぇ。こういうギミックの細かさに抜かりのないのがコーエン兄弟だと思っていたのに…。なんか、本作は幻滅させられる。
#同じ銃でも『ブラッド・シンプル』ではあんなに細かい設定だったのになぁ…。
マリリンへの恋心で正気を失ったという設定なんだろうけど、アレだけ策を弄する小ずるい男が、失策をするほど恋に狂ったように見えないのが致命的。だから、ベテラン弁護士が石油王の息子の人物確認をしないことが、ものすごく不自然に見えてしまう。
騙し騙されみたいなプロ同士の丁々発止が展開されているようにみえないから、マリリンの復讐成功から一転して、マッシーが有利になる展開が、取って付けたようにものすごく陳腐に感じてしまう。最後は、あの状態を目指してストーリーを進めていたわけじゃなく、収拾がつかなくなったから適当にまとめてみた…みたいな印象。
同じコーエン兄弟とジョージ・クルーニーのコンビ作品『オー・ブラザー』よりも数段劣る。限りなく駄作の暗黒面に堕ちるギリギリの作品。コーエン兄弟ファンとては別名義にしてほしいくらい残念な凡作。ジョージ・クルーニーとゼタを使って凡作ってのもなぁ…。
#ただ、キャサリン・ゼタ=ジョーンズは、彼女が主演したどんな映画の彼女よりもキレイ。それは間違いない。
負けるな日本
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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