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公開年:1973年
公開国:アメリカ
時 間:130分
監 督:シドニー・ルメット
出 演:アル・パチーノ、ジョン・ランドルフ、ジャック・キーホー、ビフ・マクガイア、トニー・ロバーツ、コーネリア・シャープ、F・マーレイ・エイブラハム、アラン・リッチ 他
受 賞:【1973年/第31回ゴールデン・グローブ】男優賞[ドラマ](アル・パチーノ)
コピー:一人の若い警官が撃たれた…… ニューヨーク市警も彼の死を望んでいた!!
愛する女も仲間も失い戦いつづける妥協を許さぬ青春像!
警察学校を卒業し、82分署に配属されたセルピコ。しかし、署内では賄賂が蔓延し、正義感の強いセルピコには耐え難い状況だった。頑なに賄賂の受け取りを拒否する彼は、次第に署内で孤立し、犯罪情報課勤務を希望する。その後、私服警官としての訓練を受け93分署に配属されるが、初日から賄賂の分け前を渡される。調査部長にその旨を報告したが、部長はただ忘れてしまえと忠告するだけ。絶えかねたセルピコは、やがて告発へと踏み切るが、その直後に最も危険なブルックリンの麻薬犯罪課に配属されてしまう…というストーリー。
アメリカの刑事ドラマには、かならず内部調査の人ができてきて嫌われ者の役。日本の刑事ドラマで、内部調査の人が出てきてもどうもピンとこない。日本の場合は、アメリカみたいなチンピラ的なな腐敗じゃなくて、巧妙に裏金を作る公金横領タイプ。正義感溢れる人間が内部にいたとしても、そいつにはわからないようにやるから。子供のころから、先生にわからないようにイジメをやるわけだから、コソコソやることに関してはエリートだもんな。日本の警察はさ。
リアルな展開すぎて飽きる人もいると思うし、爽快な勧善懲悪を期待して観た人は不満を感じるかもしれない。最後はモヤっと感も漂う。でも実話だから許すべきだろう。ここに創作を放り込むと輝きが失せてしまうと思うんだ。
そんなことは納得できん!ありない!と、どう考えてもこっちが正しいのに、なぜか孤立して、異動させられ続ける。ええ、私にはわかりますよ。サラリーマンの皆様方の中にも、実体験としてこの状況を理解できる人、かなりの数いるでしょ。そして、その反面、かなりの数の理解できない人もいるでしょ。
警察側の腐敗っぷりもひどいけど、セルピコだってちょっと異常ぎみじゃねえか?と感じる人がいるかもしれないが、そういう人は、今まで幸せに暮らしてきたか腐敗してる側の人間。圧倒的な悪に立ち向かう時には、狂気と見まごうくらいのハートが必要なことを知れ!と強く言いたい。
どんな不利な状況になっても強い眼力のアル・パチーノ。だけど、金バッジをもらうことを拒否した後に、泣き出すシーンで、「わかる。わかるわ~」となる。
結局、退職後もアメリカで暮らすことができないというのが、アメリカの闇をよく象徴しているな。公務員になった途端、自分がなんでもらかしていいと思っちゃうやつばっかなのは、民度の低い証拠。自由の国、資本主義の旗手と偉そうに行っても、このレベルだから。私が願うのは、信念を貫いたセルピコが、あれでよかったのだと心を安穏にして天寿を全うできること。そして腐敗した警官たちが、年を負うごとに自分の醜い行為を恥じながら死んでいくことだな。
シドニー・ルメットらしい無骨でとても質のよい社会派作品。
結局、“男”ってのは志が高ければ孤独にならざるを得ないっていう、真理の一面を思い知らされる作品(志=野心ではないぞ)。グっときた。
#オウムもワンちゃんもカワイーっす。セルピコを見捨てないのは全アメリカでペットちゃんだちだけ。
負けるな日本
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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