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公開国:アメリカ
時 間:88分
監 督:ビル・イーグルス
出 演:レイチェル・ワイズ、スーザン・リンチ、アイエイン・グリン、イアン・グレン、モーリス・ローヴ、トム・マニオン、イェーン・グレン、モーリス ローブス 他
イギリスのグラスゴー。暴力的な恋人から逃げるため、愛犬プルートを連れて家を出たドロシー。バスを待っていると、突然プルートが走り出し逃げてしまう。それを追いかけていくと、空き地で女性が泥酔した男から暴力を受けている場面に遭遇する。彼女を助けようとしたドロシーは、咄嵯に手近にあった鉄パイプで男を殴り、昏倒させてしまう。ドロシーと暴力を受けていた女性ペチューラは、とりあえずドロシーの部屋に気絶した男ブライアンを運びこむ。吐くと厄介なので、とりあえずバスタブに入れ毛布をかけておくことに。しかし、目を覚ましたブライアンは、よろけてバスルームの床にひどく頭を打ちつけ、そのまま帰らぬ人となってしまう。誰にも気づかれないように死体を隠そうと二人は考えるが…というストーリー。
舞台はイギリスだけどアメリカ映画。何で日本未公開なのかな…。私は結構おもしろい作品だと思う。交際相手の男性から暴力や虐待を受けている二人の女性が、共闘して乗り切っていく様子は、スペイン映画にありそうな感じ。スコットランド最大の都市だが、中途半端な規模の都会なので、雑な雰囲気の作風にマッチしている。ちょっと軽妙すぎるところや、おぶざけが過ぎる箇所が若干あるので嫌われているのかな。レイチェル・ワイズはあまり好きな女優ではないが、黒髪を金髪に染めているのが、少し頭が弱くて男に依存して生きているけど、どこか腹の据わったところのある役柄と、マッチしていると思う。
あちこちに、“これ、伏線ですよ~”っていうシーンがわかりやすく差し込まれる。でも、伏線であることはわかるのだが、その伏線が、彼女たちを利することになるのかピンチにつながるのか、さっぱり見えない。先がわかりそうでわからない、良いシナリオだと思う。途中で出てくる刑事が、欲をかいて身代金騒ぎに便乗して、ますますカオス状態になるのだが、公務員なんかやっていても未来なんか微塵も見えない閉塞したイギリスだからこそ、妙な説得力がある。
まあ、“ビューティフル・クリーチャー”が何を指すのか。ペチューラのことを漠然と指しているんだろうなと思ったが、実にくだらなくて、それをわざわざ伏線にするほどのことかいな…と、そういうシーンがある。どうやってあのボルトを抜いたのか…は、まあ、あの男の子が手伝ったんだろうな。
ラストもそれなりにうまくまとまって悪くない。もう一つ、飛びぬけていれば文句なしといったところ。まあまあの良作だと思う。コメディじゃなくて、彼女たちがどうやってこの苦境を乗り切るのか? という純粋なサスペンスとして観るべきかと。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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