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公開国:アメリカ
時 間:81分
監 督:クレイグ・マクラッケン
出 演:キャサリン・カヴァディーニ、タラ・ストロング、E・G・デイリー、トム・ケニー、ロジャー・L・ジャクソン、トム・ケイ 他
タウンズビルという治安の悪い街に住む、天才科学者・ユートニウム博士。彼は、『お砂糖+スパイス+ステキなもの』で、パーフェクトな女の子を作り出す実験に没頭していたが、チンパンジーのジョジョが、謎の薬品“ケミカルX”混ぜてしまい大爆発。すると、3人のカワイイ女の子たちが誕生し、それぞれブロッサム、バブルス、バターカップと名付けられる。しかし、3人は、かわいいクセにとんでもないパワーを持っており、通いはじめたばかりの幼稚園での鬼ごっこがエスカレートして、街中を破壊してしまう。非難を浴びたガールズは、街中の人から嫌われたと思い苦悩する。そんな時、ガールズたちを一緒にケミカルXの爆発に巻き込まれ、突然変異を遂げ悪者になったジョジョがあわられ、彼女たちに手を差し伸べるのだったが…というストーリー。
ここ10数年の間で、日本人の鑑賞に堪えうる子供向けのアメリカ製TVアニメは、本作だけだと思う。そんなわけあるか! という声が聞こえてきそうだが、『サウスパーク』とかは子供向けじゃないし、案外、このクオリティのものは無いのだよ。
ビビッドな配色、エッジがボールドな線、子供も大人も理解できるシュールさ。カートゥーンチャンネルで似たようなテイストの作品は他にも作られているが、その後どんな作品が作られても、PPGの二番煎じにしか思えないくらい。いかに本作の新規性というかユニークさが特出しているか…という証拠である。
#日本でもリメイクしたアニメが作られたが、PPGの良さを見事に消した残念な作品だった。
タウンズビルは間違いなくゴッサムシティがモチーフというかパロディになっているし、モジョは『バットマン』でいうところのジョーカーにあたる。そして、本作は、TVシリーズの“ビギンズ”物になっている。しかし、決して第一話の焼き直しではなく、しっかりとした誕生物語。プロットはしっかりしていて、はじめは人間から忌み嫌われるが、正義の心に目覚め、荒ぶる力の使い方を覚えることで市民たちと和解し、スーパーヒロインになっていく。『バットマン』や『スパイダーマン』や『ゴジラ』シリーズや『ガメラ』シリーズにも通じる王道路線である。『バットマン ビギンズ』の三年前だが、よっぽど本作のほうが、ビギンズ物としては優秀に感じるほどである。
#研究で女の子をつくろうという博士の話がマトモだとは思わないけどさ(笑)。
まあ、ちょっと褒めすぎたが、10年以上経っても古臭さは一切感じない。プリキュアとか観せるくらいなら、幼稚園児にはこれのTV版をレンタルして観せたほうがいいように思える。激しいバイオレンスシーンが満載だが、あまりにもリアリティがなさすぎて、『アンパンマン』のほうが暴力的に感じるくらいである。『アンパンマン』は一緒に観ていると苦痛になるときもあるが、本作はちりばめられた毒気のおかげで、親もニヤリとできるのが素敵。
#ずっと顔が出ない市長の秘書とか、いたねー。久々に観て、思い出したわー。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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