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公開年:1948年
公開国:アメリカ
時 間:80分
監 督:アルフレッド・ヒッチコック
出 演:ジェームズ・スチュワート、ファーリー・グレンジャー、ジョン・ドール、セドリック・ハードウィック、コンスタンス・コリアー 他
マンハッタンにあるアパートの一室で、ハーバード大学を卒業したばかりのフィリップとブランドンが殺人を犯す。その殺人は、自分が選ばれた存在であることを証明するという、ゆがんだエリート思想を証明するために行われたものだった。さらに、彼らは、殺したデイビッドの死体を隠した部屋の中で、彼の知人達を部屋に招きパーティを開き、そのスリルを味わうのだった。しかし、ブラントンは冷静を保っていたが、フィリップは次第に正気を失っていく。やがて、客の一人であるカデル教授が異変に気付き…というストーリー。
観客は最初から犯人を知っていて、ディテール(殺人の動機とか)は、ストーリーが進むほどに見えてくるという手法。
『[リミット]』ほどではないけれど、一つの空間だけで、ストーリー展開させる手法の作品。ただ、こちらはできるかぎり“ワンカット”にこだわった作品。しかし、今と違ってフィルムの長さに制限があるので、背中へのアップで暗転させて繋げているのだけれどね。
さらに、映画の中と実時間が同時進行という試みも。とにかく、色々と実験している映画である。
仕方がないとはいえ、今観ると、完全に一本で繋がっていない点、特に、デザートのソースの色模様が変わっていて、繋がりが壊れているのを観ると、ちょっとがっかりしてしまう。
この実験手法が結実したかどうか?と聞かれれば、あまり功は奏していないと感じる。その実験的挑戦に反比例して、ストーリーがピリッとしない点もイヤ。
「劣った者には生きる価値がない」という優生学的な持論を展開してみたりして、この主人公も『タクシードライバー』のトラヴィスと同様、他人の痛みに鈍感な人間なんだなぁとは思うが、特段その動機に恐怖を覚えたりするようなこともなく、人物の掘り下げが甘いと感じる。技術に溺れて、映画の本文を損ねてしまった、そんな印象。
また、セリフが非常に多いので、字幕を追うのがかなり厳しい。実のところ、かなり目がつかれて眠くなる。
正直に言うと、半分まで観て、誰がだれだか、わけがわからなくなったので、もう一度最初から観直してしまった。ヒチコック作品の中では、あまりデキのよい部類ではないだろう。観終わった後も、特に何も残らなかった。お薦めしない。
#まあ、冒頭の、絞殺なのに「あ~!!」と声上げちゃう段階で、違和感満載だったんだけどね。
負けるな日本
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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