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公開年:1995年
公開国:アメリカ
時 間:102分
監 督:アーネ・グリムシャー
出 演:ショーン・コネリー、ローレンス・フィッシュバーン、ケイト・キャプショー、ブレア・アンダーウッド、ルビー・ディー、エド・ハリス、ネッド・ビーティ、ケヴィン・マッカーシー、クリス・サランドン、クリストファー・マーレイ、スカーレット・ヨハンソン、ダニエル・J・トラヴァンティ、リズ・トレス、リン・シグペン ヴィクター・スレザック 他
白人少女を強姦の末に殺害した容疑で死刑判決を受けた黒人青年ボビー。投獄から8年経過し、執行は間近。彼は無実の罪を晴らす為、大学法学部教授のポールに一通の手紙を書き、母親にそれを託すのだった。はじめは関わりあうつもりのなかったポールだったが、妻の勧めもあり調査を開始。すると、この事件の背景に隠された秘密に気付く。そして、ポールは同じ刑務所の中に真犯人がいると主張するのだった…というストーリー。
プロットは非常に良いと思う。実にサスペンスらしいサスペンスだ。だがしかし……、である。
(以下、ネタバレだらけ)
証拠主義に拠らない立件に憤りを感じるまではよい。しかし、自白の信憑性に疑いをかけておきながら、自分が真犯人と主張するサリバンの自白をあっさりと信じてしまうポールの行動がどうにもスッキリしない。主張のとおりにナイフが見つかったって小躍りしちゃうポールに、画面蒼白のブラウンさん。そのままスルっと無罪になっちゃうのだが、ボビーから隠し場所を聞いたんじゃないのか?って、誰も指摘しないとは考えにくい。
公開当時は納得できたのかもしれないけれど、CSIやらを観すぎたせいなのか、今では通用しないギミックではなかろうか。でもまあ、そこはフィクションだから許すけど。
しかし、オチのほうはどうにも納得しがたい。はたして、脱獄してまで復讐したいと思うほどのことだろうか。今は晴れて無罪を勝ち取った身。心置きなく性癖の赴くまま、お好きな猟奇殺人を繰り返すことができるようになったのに、昔の事件でまごまごしたのが気に喰わないから検事に復讐するって、そんなリスクを負うだろうか。どう天秤にかけても、自分の異常な欲を満たす方がメリットがあるだろうに。
異常者だからといってしまえばそれまでなのだが、同じように、サリバンがなぜ両親を殺したかったのかも、説明がない。
最後のほうは、「何?何?何が何なのさ」って感じで、観ている側がきょろきょろさせれちゃう感じ。その先に腑に落ちる描写でもあればいいのだが、やっぱり“彼らは異常者だから”という説明しか見つからない。
ローレンス・フィッシュバーンをはじめ、町の人たちのイラっとさせてくれるうまい演技のおかげで、いい感じでミスリードできていたのに、この稚拙な締めくくりっぷりで、台無しである。凡作。特段、お薦めしない。
負けるな日本
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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