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公開年:2005年
公開国:アメリカ
時 間:136分
監 督:トーマス・カーター
出 演:サミュエル・L・ジャクソン、リック・ゴンザレス、ロブ・ブラウン、ロバート・リチャード、アシャンティ、アントウォン・タナー、ナナ・グベウォニョ、チャニング・テイタム、テキサス・バトル、デビ・モーガン、メル・ウィンクラー、ヴィンセント・ラレスカ、レイ・ベイカー、エイドリアン・エリザ・ベイロン、ジェニー・ガゴ、レイシー・ビーマン、ベン・ウェバー、キャロライナ・ガルシア、デニース・ダウス 他
ノミネート:【2005年/第14回MTVムービー・アワード】ブレイクスルー演技賞[女優](アシャンティ)
コピー:――熱い感動を呼び起こした真実の物語――
犯罪が横行する町の低階層家庭の子供たちが集まるリッチモンド高校。半分も卒業できないレベルで、将来への展望も見出せない生徒ばかり。この高校のバスケットボール・チーム“オイラーズ”の成績も惨憺たる状態だったが、そんなチームを立て直すために、同校OBでバスケの全米代表にまで選ばれたケン・カーターがやってくる。しかし、バスケのトレーニングを始めると思いきや、彼はまず選手たちとある契約を交わすのだった。それは、学業での成績向上と規律ある生活態度を守らせるというもの。はじめは抵抗や戸惑いを見せる選手たちだったが、カーターの強い信念が選手たちの心を動かしていく…というストーリー。
ダメ生徒たちを独特の指導で成長させていく…という内容に加えて“実話”。今となっては、アメリカ映画のお家芸ともいえるジャンルの作品である。シナリオの盛り上がりポイントもセオリーを抑えているし、バスケシーンも迫力がある。エキセントリックなアウトロー的な役柄の多いサミュエル・L・ジャクソンが、“信念の人”をどっしりと演じており、観ていて力が入る作品。ただ、ちょっとこういう作品が多すぎで食傷気味の感があって、受賞歴が皆無に近いのも頷けるかなと。
普通なら、成長して勝ち上がって…っていう展開で終わるところだが、本作では、“学校は社会に人を送り出すマシンなんだから、その役目をきっちり果たさないとね”という、他作にはないテーマが盛り込まれている。一芸に秀でているのはいけれど、最低限に備えるべき作法・民度ってものがあるよね…と。このエピソードはなかなか新鮮で、非常に興味深く観させてもらった。
よく教育の話で、「日本はアメリカの10年とか20年後を追いかけているようだ」って意見を聞くことがあるんだが、私は「はあ?何それ?」状態だった。しかし、本作を観てわかった気がする。本作に登場する保護者連中は、完璧に“モンスター・ペアレント”。それもかなり、社会的資質や想像力が欠落した人々で、且つ一丁前に権利を主張することだけは知っている手のつけられないポンコツばかりである。確かに今にモンペどもの行動を見ていると、似ている。
ある程度の脚色はあれど実話であることを考えると、アメリカの教育レベルは、相当ヒドイものなんだろうね。いや、上の人はとことん上のレベルなんだろうけど、知的貧富の差(とでもいうのか)は相当開いているのだろう。いくら、アメリカが支配する側とされる側という構造の上に成り立っているとはいえ、底辺層の知的レベルが低すぎるのは、総体的にかなり問題。これでは、単純労働すらあやういレベル。語弊はあると思うが、あえて極端な言い方をさせてもらうと、奴隷としても使えない。奴隷が機能しなければご主人様の食い扶持も無くなる(アメリカって死亡フラグが立っているのかもしれない)。
日本も同じ轍を踏みかけているのかな…と思うとせつなくなるのだが、日本はこうならないように、50年先を見据えた教育というものを考えて欲しいと切に願う(下級武士に象徴されるように、底辺の知的レベルこそ、日本の国力の源泉だからね。政治家ども忘れるなよ)。
で、目新しい視点ではあったのだが、これを盛り込んだことで、妙に長い話になってしまって、実は途中で「まだ、半分か~」状態になる(でも、外すわけにはいかないから仕方が無い)。でも、長いけれど、充分に佳作。軽くお薦め。
負けるな日本
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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