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公開年:1954年
公開国:アメリカ
時 間:114分
監 督:アルフレッド・ヒッチコック
出 演:ジェームズ・スチュワート、グレイス・ケリー、レイモンド・バー、セルマ・リッター、ウェンデル・コーリイ 他
受 賞:【1954年/第20回NY批評家協会賞】女優賞(グレイス・ケリー)
【1997年/アメリカ国立フィルム登録簿】新規登録作品
カメラマンのジェフは足を骨折し、ニューヨークの自宅アパートで療養中。今の楽しみは、窓から見える向いのアパートの住人たちの生活を眺める事。しかし、その内の一室で、セールスマンの夫と激しい口論をしていた病床の妻の姿が見えなくなった事に気付く。その夫の様子を観察するうちに、女房を殺したのではないかと思うに至り、恋人のリザと看護人ステラを巻き込んで調査を進めるのだが…というストーリー。
映画史に輝く名作中の名作なのだろうが、またもや未見なワタシ。映画ファンです…というのが憚られるところなのだが、正直なところヒチコック作品自体をほとんど観ていない。これまで、あまり食指が動かなかったのだ。窓から裏の部屋を眺めていると殺人が…という程度の予備知識しかなくって、もちろん、オチがどういうものなのかも、まったく知らず。
盛り上げポイントと、オチ前の盛り上げのペース配分とか、今の映画では、ちょっと見られない構成。人によっては、飽きる要因になるのかもしれないが、私はそのおかげで、どういうオチになるものやら全く予想がつかず楽むことができた。
基本的に映画って“覗く”ことだからねぇ。その基本に立った視点は、実に慧眼といえる。そしてカメラワークも基本的に部屋から覗いているアングルだけ。カメラアングルが、映画全体の空気を作っている稀有な例で、実験映画といってよいのかもしれない。とても天才的なヒラメキの発露を感じる。
『サイコ』はほぼそのままリメイクされたが、本作の場合はそうはいかないだろう。
パニック障害で部屋から出られない男の楽しみは、ネットでベンチャー警備会社のサーバに不正進入し、そこに接続管理されたたくさんのカメラの映像を見ること。しかしそのうちの一つで……って感じ?いやあ、なんか聞いたことがあるような内容。本作は、ヒチコック原作じゃないんだけど、形にしちゃったもん勝ちってことなんだね。その程度のリメイク具合じゃ、ぜんぜん納得してもらえないくらい、ユニーク且つ完成度の高いプロットってこと。
もし、本作の内容を(すくなくともオチ)を知らなくて、昨今のサスペンスものに飽き飽きしている人は、是非観てはどうだろう。映像の古さを差し引いても、なかなか新鮮な心持ちにさせてくれる作品。軽くお薦めする。
#グレイス・ケリーの美しさを絶賛する人が多いのだが、ワタシはそれほどでも…。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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