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公開年:2008年
公開国:アメリカ
時 間:123分
監 督:ガブリエレ・ムッチーノ
出 演:ウィル・スミス、ロザリオ・ドーソン、マイケル・イーリー、バリー・ペッパー、ウディ・ハレルソン、エルピディア・カリーロ、ロビン・リー、ジョー・ヌネズ、ビル・スミトロヴィッチ、ティム・ケルハー、ジーナ・ヘクト、アンディ・ミルダー、サラ・ジェーン・モリス、マディソン・ペティス、ジュディアン・エルダー、オクタヴィア・スペンサー、ジャック・ヤング、コナー・クルーズ 他
コピー:あなたなら、受け取れますか?
彼は【ある計画】を進めていた。7人の他人を選ぶ。そして、彼らの人生を変える。何のために──?
税務局員のベンは、税を滞納している人達などに接触し、彼らが正しい人間かどうかを調査していた。彼ら、互いに何の関係もない他人同士だったが、ベンには彼らを調べなければならない理由があったのだ。このベンの考えを知っているのは、ベンの親友の男ただ一人。彼は納得はできないが親友としてベンの願いを聞き入れることを承諾し、ベンの指示を待っている。そして、ベンの調査対象の一人である、余命幾ばくもない女性エミリーとの出会いが、ベンに大きな影響を及ぼしていく…というストーリー。
非常に宣伝しにくかったと思われる作品。配給会社の苦労が偲ばれる。ある意味『シックス・センス』と同様のネタバレ禁止な内容なのだが、『シックス・センス』の場合はホラー要素やサスペンス要素、且つ「ラストは言わないでねー」的なプロモーションができただろうけど、本作はそれはできない。私にこれを宣伝しろといわれたら、悩みに悩んで結局答えは出せない気がする。
はっきりいってしまうと、本作の世の中での評判は非常に悪い。しかし、ワタシはそうは思わない。「感動できなかった…」という人が多いのだが、これは感動させたい映画じゃないのに、何いってんの?とワタシは思うのだがいかがだろうか(もちろんワタシも感動はしていない)。
ジャケットやタイトルを観ると、なんとなくハートウォーミングムービー的な感じがしてしまうが(「感動できない」という人は、その先入観から抜け出せないだけ)、ストーリーは、まるでサスペンスや謎解きのように展開する。序盤から、話の筋が全く見えてこなくて、苛立ちを感じるくらい。徐々にピースがはまっていくが、そのペースは非常に遅く、ラスト近くになるまでベンの行動の理由は見えない。
そう、これは一つのサスペンスムービーとして捉えるのが正しいと思われる。この小出し加減と閉塞感を途切れることなく展開する技術は結構なものだと思う。私は好み。
以下、ネタバレ。
さきほども言ったが、これは感動してほしい作品ではなく、前向きな自殺というのは有り得るか?許せるか?贖罪のために自分の命を捧げることは許容されるか否か?という、問いかけをしている映画だと思う。
さて、これでも自殺したベンは天国にはいけませんか?とカトリックに問いたいが、教義的には「いけません」と返ってくるんだろうね。
個人的には、脳裏から片時も贖罪の念が離れず、生きていくことが困難になった場合(どうしても忘れられず、通常の生活をおくることが困難な場合はあるんだろう)、ワタシがこうなってしまったら、こういう前向きな死に方を選びたい。そう考えさせてくれる1本。
はじめたちょっとしたアイデアだったと思うんだけど、これをここまでの一作に仕上げたこと自体、個人的にものすごく評価したい。世の中の人が何と言おうが私はお薦めする。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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