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imageX0023.png公開年:2011年 
公開国:日本
時 間:93分
監 督:金田治
出 演:渡部秀、桜田通、三浦涼介、高田里穂、桐山漣、菅田将暉、秋山莉奈、石丸謙二郎、福本清三、ささきいさお、藤岡弘、、佐々木剛、宮内洋 他





出現した怪人と対決するオーズだったが、その怪人はヤミーでなかった。そこに突然、デンライナーに乗ってNEW電王たちがやってきて、怪人たち“モールイマジン”を倒そうとするが逃がしてしまう。NEW電王たちはモールイマジンを追って“1971年11月11日”へと向かうが、映司とアンクも興味本位でデンライナーに同乗。なんとかモールイマジンを倒して現代に戻ってくるが、何故か悪の秘密結社ショッカーが支配する世界となっていた。さらに、仮面ライダー1号・2号までも、諸っカーに敗れ洗脳され諸っカーの手先になっていた。実は、過去にいった時に、アンクがセルメダルを落としてきてしまったために、歴史が書き換えられていたのだ。映司は現在に残りショッカー怪人たちと戦い、特異点である幸太郎たちは歴史を戻すために、デンライナーで再び過去へ飛ぶのだったが…というストーリー。

メンズデーで1000円だったので、観てきた。大きな子供達が男女含めて14、5人ほどで、ヒットしてるとは思えない入り。

子供向けの仮面ライダーにしては、なかなか練ったストーリーで、充分鑑賞に耐えるシナリオ。平成ライダーの中では、随一の人気を誇る電王とのコラボだが、基本的にタイムマシンネタなので、どの仮面ライダーと合わせても、話は作りやすい。
単なるお祭り映画かと思っていただけに、予想外に引き込まれてしまい、これは、初めて普通の映画と同列で評価してよい、仮面ライダー映画になるのか?と思わせてくれた。そう、『アイアンマン』や『スパイダーマン』と同列に扱ってもいい映画がやっと登場か?…と。

半分が経過したところで馬脚を現す。おかしな臭いがしてくるのは、コアメダルをすり変えたといい始めたあたりから。なんでそんなものを突然用意できるかね…と?。さらに、そのニセモノもニセモノ返しだったという子供だましな展開。もしかして意図的に昭和ライダーで散見されたトホホなご都合主義をわざと放り込んだのか?と思ったのだが、どうもそういうシャレでは無い模様。
唐突にデストロンのカメバズーカが出現して、何でもありの臭いもしはじめる。

そこからは、次々とボロが出続け、V3以降の昭和ライダーが登場しはじめると、もうせっかくのストーリーもすべて台無し。整合性を突然放棄し出して、がけ崩れの連鎖。この世界では存在し得ないライダーが登場し、加えてなんで民衆が連呼できるのか、もうわけが判らない。
ライダー40周年だから、全部出したい!だって、はじめの企画段階で決まってることなんだもの!…。まあそういう大人の事情はわかる。でも、ここまで、なんとか大人の鑑賞に堪えるようなシナリオだったのに、ぶちこわしにする法はなかろう。ここは全員を出すことに固執しないで、ストーリーになんとか絡め整合性をキープしたほうがよかっただろう。V3はこっそり1号と2号が作っていた。ライダーマンはショッカーの科学者が自分を改造していた。あとはデンライナーが、かき集めた数人が登場…。Wとアクセルは元々同一世界だからいてもおかしくないことを匂わす…とか。
“40”と並ばせる部分なんて、寒くて寒くて。ああいうお遊びは、それまで真剣にマジメに作ったところにポっと差し込むと効果が出るのであって、散々ふざけたあとに出しても、スベるだけだ。
ズラズラと全員出たからって、そこが面白い!ゾクゾクしたって人なんかいるわけないだろ(まともに見えないんだし)。キカイダーらを出した意味もさっぱりわからない。出しさえすれば、大人が懐かしいと思ってくれるだろなんておもったか?誰が思うか。バカめ。ビデオやネットの無い時代じゃねーんだぞ。

はっきりいって、はじめの企画意図や方針が、おもしろさの足枷になるのなら、そんな企画捨てちまえ!それもできないなら、クリエイターの看板なんか下ろしちまえ。これは単なる、おもちゃを売るためのプロモ映像じゃねえか。こんなんだから、日本の特撮ヒーローは、いつまでたっても子供だましの世界から抜け出せないんだ。これを続けている限り、本当の意味で日本特撮ヒーローが市民権を得る日は遠い。悲しい。
俺、本気でシナリオライター目指そうかな。もう、悲しいよ。

じゃあ、一流におもちゃ販売プロモになってるか?っていうと、そうじゃない部分も多い。なんといっても昭和仮面ライダーたちの胸のコンバータラングがパコパコ浮いてるのはどうにかならんのか。座布団を胸に付けているよう。もう、仮面ライダーを改造人間として見せようなんていう真剣さが微塵も感じられない。
いいシナリオにしよう…、造形面でもしっかりしたものにしよう…というスタッフが半分いて、のこりの半分のスタッフがそれなりのモノならいいじゃん。所詮、子供向け特撮でしょ?っていう根性なんだろう。全体の意識を前者に統一できないのは、監督に力が無いから。そして商売優先の製作陣だから。いい加減、目を醒ませ。こういう大人の仕事を見ると、本当に不快になる。職業人として軽蔑する。評価にすら値しない。



負けるな日本。
#この映画を作ったやつらは負け人間だけど。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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