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公開年:1991年
公開国:アメリカ
時 間:106分
監 督:マイク・ニコルズ
出 演:ハリソン・フォード、アネット・ベニング、ビル・ナン、ミッキー・アレン、ドナルド・モファット、ナンシー・マーチャンド 、レベッカ・ミラー、ジェームズ・レブホーン 他
コピー:失くした過去と真実の愛を求めて ヘンリーの心のさすらいは始まった…
ニューヨークの敏腕弁護士ヘンリー・ターナーは、その日も、失態のせいで患者に告訴された大病院の弁護をして勝訴。そんな仕事は絶好調の彼だったが、一方で、多忙のために妻と娘との関係はうまくいっていなかった。そんなある日、煙草を切らしたので近所の店に買いにいったところ、偶然にも強盗に遭遇し、狙撃されてしまう。病院に搬送され何とか一命を取り留めたものの、彼は記憶喪失になり、妻子のことすら思い出すことができず、おまけに手足に麻痺が残ってしまった。自分が何者かすらわからない不安の中、頑なに心を閉ざすヘンリーだったが、トレーナーのブラッドレーの明るい人柄に助けられ、リハビリを続ける。そして、妻子のことが思い出せないまま、妻サラと娘レイチェルの待つ家に戻ることとなった。ヘンリーが自分達のことを覚えていないだけでなく、仕事にも復帰できずに生活が困窮していく中、二人は強い失望を感じるが、かつての彼とはまったく違う純粋で優しさ溢れる姿に、幸せを感じはじめ…というストーリー。
冷静に観察すると、ハリソン・フォードの演技がヘタというわけでないのだが、ハンソロが、障碍者になってもいまいちピンとこない感じ。これは、あまり“色”の付いていない役者か、もっとコワモテで悪い印象の役者をアサインすべきだったのかも。彼では、はじめから印象が良すぎるもの。
事実を知っていながら、依頼者の勝利のために事実を覆い隠す、ある意味“悪徳”弁護士。特段、事故前の彼が特別にイヤな人間だったというと、パワフルで仕事熱心な人という印象しか無くて、弁護士の業務を考えると正常な。だけど、やっぱり一般人の感覚からすれば悪徳以外の何者でもない。そんな有能な悪魔がすべてを剥ぎ取られ、本来の人間性のみで行動する。
もちろん周囲は、社会的なポジションこそ“彼”であると捉えているわけだし、“悪魔”の彼の友人なわけだから、当然“悪魔”。「私たち友達なのよ…」と真実を聞きだしておきながら、「他では話さないことをお薦めするわ…」って、友達の鬼畜っぷりがスゴい。
反面、記憶を失ってからヘンリーが心を通わせるようになった人々の善良さが、彼の本性の美しさを証明する演出。
とはいえ、弁護士事務所の雇い主は、そんな彼を仕事に復帰させる。もちろん使い物にはならないのは承知で。すごい温情。しかし、その恩を仇で返すヘンリー。自分の過去の所業を知って、病院のミスの証拠を原告に渡してしまう。人間としては良いのかもしれないけど、良かろうが悪かろうが、過去の自分がやってしまったことなので、それはそれとして受け止めるべき事案。
この行いを、正しいと思えるか否かが、分かれ目だろう。あえて判断の分かれる行動を入れるという演出なのか、単に心を入れ替えた人間の善行として入れた演出なのか、ちょっと微妙なところ(後者なら、ちょっと浅はかな演出かも)。
その後、妻の秘密のすったもんだを経て、最後は、子供の未来を考えた行動をとるという展開。まあ、家庭内の問題なので、それはそれでいいんだけど、さっきの会社に対する背任行為をごまかしているような感じがしないでもない。
ただ、単純なお涙頂戴ではない点は評価したい。まあまあの内容。でも、邦題はNG。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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