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公開年:1985年
公開国:アメリカ
時 間:97分
監 督:ジョン・ヒューズ
出 演:エミリオ・エステヴェス、モリー・リングウォルド、アリー・シーディ、ジャド・ネルソン、アンソニー・マイケル・ホール、ポール・グリーソン、ジョン・カペロス 他
休日である土曜日に登校されられた5人の高校生。問題行動ばかりで学校中の嫌われ者ジョン、レスリングの選手アンドリュー、美人で人気者のクレア、ガリ勉のブライアン、ネクラでおかしな行動をするアリソン。ヴァーノン先生は彼らを図書室に集め、“自分は何者か?”というテーマで、夕方の4時までに作文を書けと命じる。彼らはそれぞれ問題を起こして懲罰を受けているのだ。5人はそんな作文は無意味だと抵抗する。特にジョンは、いたずらをしたり他の生徒にちょっかいを出してばかり。そんなジョンをアンドリューとクレアは嫌悪するのだった。そのまま昼食の時間になり、各自持ってきた弁当を食べる中、ジョンは自分のロッカーに隠してあるマリファナをみんなで吸わないかと誘う。4人は誘いにのってロッカーまでいくのだったが、教室に戻る途中で先に見つかりそうになり…というストーリー。
休日の学校という閉じた空間でのお話なのだが、“自分探しの旅”になってるのが評価できる。普段は絶対に関わることのない、まったくタイプの違う5人。はじめは反目か無視か…という距離感。互いに興味もないし、上っ面だけでこの時間を切り抜ければ、それでいいと考えている。
しかし、そんな距離感をジョンが壊していく。もちろん、いつもように嫌われていくジョン。教師からも明確にターゲットにされ、一人だけ浮きまくる。しかし、マリファナを取りにいった後から、変化がおこる。教室に戻るために、ジョンが囮になって他の4人を助けたのだ。
それに恩を感じて仲良くなりました…なんてことはないが、それからは、お互いを探り始める。しかし、若さ故、その探り合いは、剥き身の短刀で、グサグサと相手の心に切りつけていく感じ。怒り、涙して、全然無関係だともっていたあいつが、こんな悩みを抱えていたんだな…と。
#マリファナを吸って、皆の心が開放されました…っていうのは、ちょっと問題があるかもしれないけど。
一方、先生も、子供時代を忘れてしまった今の状態を、用務員さんに指摘されて省みることに。もうちょっとこっちのやりとりを膨らませてほしかったなと思うくらい、身につまされる。
甘くて、ほろ苦い、胸がキュントなるような本当に良質な青春映画。若いときに出会っていたら、良い影響を受けただろうな…と思う。こういう、一場面を切り取ったような内容を、作品にまとめあげるのって、すごい能力だと思う。その後、『フェリスはある朝突然に』『大災難P.T.A.』を脚本・監督し、『ホーム・アローン』『34丁目の奇跡』を脚本・製作するジョン・ヒューズ。さすが。
#っていうほど、会心の作品ってわけじゃないけどね。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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