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公開年:1995年
公開国:アメリカ
時 間:98分
監 督:エイミー・ヘッカリング
出 演:アリシア・シルヴァーストーン、ステイシー・ダッシュ、ブリタニー・マーフィ、ポール・ラッド、ダン・ヘダヤ、ジェレミー・シスト、ウォーレス・ショーン、トゥインク・カプラン、ジュリー・ブラウン、カール・ゴットリーブ 他
受 賞:【1995年/第30回全米批評家協会賞】脚本賞(エイミー・ヘッカリング)
【1996年/第5回MTVムービー・アワード】女優賞(アリシア・シルヴァーストーン)、魅惑的な女優賞(アリシア・シルヴァーストーン)
弁護士の父と二人暮らしのシェールは、ファッション、エステ、デート、パーティとリッチな生活を満喫。パパに買ってもらったジープを無免許運転するなど、ズレた感覚の持ち主だけど、音楽も車も食事も付き合う相手も、本当に自分にふさわしいかを吟味することか大事だと考える彼女は、根は意外と真面目だ。そんな彼女の趣味は、身の回りにいるパッとしない人を変身させること。中年独身のホール先生とガイスト先生をくっつけたり、ダサい転校生タイにおしゃれに仕立てて、クラスのリーダー格エルトンとくっつけようとしたり(でも、エルトンがシェールが好きなことが判明し失敗)。一方、そんなシェールを密かに愛しているのが、元義兄のジョシュ。父と再婚した女性の連れ子で、弁護士を目指している彼は、離婚後も度々遊びに来ている。彼の思いにまったく気付かないシェールは、転校生のクリスチャンに一目ぼれしてしまう。ジョシュは気が気ではないが…というストーリー。
はっきりいって、あまり内容はない。
金持ちで世間知らずで浮世離れした主人公。おまけに人の話を聞かないし、思い込みは強いし、施しのつもりでダサい人たちに手を差し伸べるが、見下し感が満載で、はっきりいって感じが悪い。欲求には忠実で、成績を上げるために教師と取引したり、無免許運転したり、違法・脱法行為も散見される。そんな彼女に共感できるわけもなく、むしろ痛い目にあえばいいのに…という感情が沸いてくるほど。
アリシア・シルヴァーストーンという女優さんのことがかわいいと感じられれば、もっと面白く観ることができたのかもしれないが、個人的にピンとこなかった。
ところが、中盤を過ぎると、なぜか応援する感情がチョロっと沸きはじめるから不思議。何となく、“もう、しょうがねぇバカ女だなぁ…"って感じで。
ズレてはいるけれど、実はクソまじめ。一般人があたりまえに備えている頭のネジのどこかがハズレているだけで、物事の本質を見極めようとする姿勢で行動は貫かれている。だから、そんな生活をしているからさぞや性に奔放かと思いきや、まったくクリーン。単なる“無能な”お嬢様ではなかった。
そんな彼女が、良かれとと思ってやったこと、手をさしのべたことが、すべて裏目の結果となってしまう。何もかもうまくいかなくて、自分が存在する世界というものを見つめなおすのだが、果たして何を見つけるのか…
まとめあげるのは意外に難しい構成だと思うが、しっかりまとまっている脚本。その点は評価したい。苦悩の果てに見つけたのが、実は身近な人こそ自分に最適な相手だと気付く…というのが、ちょっとくだらない気がするけれど、まあ大目に見たい(もうちょっと高尚な別の視点が欲しかったところだ)。
公開から20年近く経過しているが、一周回って、逆に新しく感じた作品。
#CLUELESSの意味がピンとくる日本人は多くないので、今からでもうまい邦題をつけたほうがいいのかもしれない。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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