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公開年:2003年
公開国:アメリカ
時 間:92分
監 督:ロジャー・コーマン、ケヴィン・オニール
出 演:コスタス・マンディロア、ブルース・ウェイツ、チャールズ・ネイピア、ジョアンナ・パクラ、ジェーン・ロンジェネッカー、ジェイク・トーマス、マット・ボーレンギ、プライス・カーソン、マックス・パーリック 他
巨大なワニの化石が発掘され、バイオ企業ジェリコ社は抽出したDNAを利用して生物の巨大化を研究。だが成長したクロコダイルが研究施設から逃走、山林や湖に潜み次々と人間を襲い始める。保安官と娘のダイアン、その恋人トムら3人は人々を避難させ、ついに軍隊までも出動するが、ディノクロコと化した巨大ワニの前に犠牲者は増えるばかりで…というストーリー。
TVムービーである。厳密にいうとシネマではないが、まあいいだろう。なにかものすごく既視感を覚えるのだが、過去にTV放映でもしていただろうか。
あらすじとパッケージ画像を見ただけで、120%B級である。導入部の3分半の段階で、すべての内容が判ってしまうという凄まじさ。ここまで、ありきたりな内容だと思わせるというのは、あえてミスリードして、それとは違う展開にするのか?ハードルを下げる高等技術かも…という一縷の望みは、ついぞ叶うことは無かった(笑)。
とはいえ、2点だけ褒めておこう。まず、メジャームービーのように予算はなかっただろうに、意外とCGは観られるレベルだった(まあ、CGの怪物が主題で、その映像がチャチだったら目も当てられないんだけどさ)。日本では同じようなTVムービーをつくろうとしても、今でもこのレベルは無理だと思う。予算の差もあるだろうが、今に特撮番組のCGなどは、あからさまなCGである。2003年の作品であることを考えると、この分野では、まだまだ日米の差が大きい。
もう1点はストーリー。ネタバレだが、あえて子供をあっさり殺してみたり、しっかり終わる手順を踏んでおいて、終わらないとか、予定調和を裏切ってみようと試みているのが見える。ただ、もっともっと裏切り続ければ、カルトムービーとして、知る人ぞ知る作品になったかも知れないが、いかんせん裏切ってくれる箇所が足りないで、残念な結果に。
さて。予想はついていると思うが、特に観なくてもよい。夜中の2時半くらいに地方局で放送してそうな感じ。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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