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公開国:アメリカ
時 間:106分
監 督:ジョン・デピュー
出 演:グレイス・シン・イム、ジャレッド・スター、ケイト・ベイリー、アーロン・フィリカーノ 他
工場が排出する二酸化炭素を地中貯留するにあたって、政府の規則に従って用地検査にあたっている地盤調査員のローレンとイーサン。彼らが地震計を設置していると、この土地ではめったにない大きな地震が発生。震源はキャバナス湖周辺。ローレンは原因究明のために湖に向かう。一方、ジェニファーとネイサンのカップルは、休日を湖で過ごそうと訪れたところで地震に遭遇。水面からガスが吹き出ていることに興味を示し、水の中に入ろうとするが気分が悪くなり、その場を退散。しばらくして湖に到着したローレンと助手のノアは、カップルが窒息状態で死んでいるの発見する。通報するために車で街へ向かうが、車内でノアは昏倒。ローレンはとっさに酸素ボンベから空気を吸い二人は正気を取り戻す。何らかのガスが充満していると判断し、街へ急ごうとするが、今度はエンジンがかからなくなり、やむを得ず酸素ボンベを抱えて徒歩で向かうことにするのだが…というストーリー。
本来、B級映画というのはトホホ映画を称した言葉ではなく、低予算映画のことを指す。そういう意味では本作は新のB級映画である。これは、悪口ではない。予算がなければできる範囲でできることをやればいいのだから。役者たちは、他のどの映画でもドラマでも、まあ観たことがない人ばかり(いや、出ているのかもしれないが、思い出さないくらい印象が薄い人たち)。お色気要員の中国系なのか韓国系なのかしらん女優の安っぽさ。眉をひそめる表情とか素人演技である。でも、しょうがないのだ。お色気要員だと割り切る英断が大事である。
おそらく使用されているのは、民生デジタルカメラレベルだと思う。CGも壊れた橋の下の川とか、硫化水素が噴出すゆらぎとか、Macでできる程度の素人に毛が生えたようなもののみ。これでも、それなりのレベルの映画を作ることができるのだと、勇気が湧いてくる作品だ。
でも、予算がないなら、ストーリーや構成はしっかりすべきだろう。そこができていない。
CO2というタイトルで、冒頭でエンジンが掛からなく混乱した男が、車外で昏倒するオープニングで始まる。というか、もうそれで、何がおこるのか丸わかり。本編でも、エンジンが掛からなくなって混乱するという描写があるが、冒頭で観せられているから、驚きも半減。
こういう作品は、憎たらしい奴を殺すのが常道だし、うまく死亡フラグを立てるのもコツだと思うが、それもうまくできていない。妻を虐待していた夫。その悪行や自己中心的な行動に対するイライラをうまく募らせることができておらず、死ぬシーンでもスッキリしない。学者馬鹿の教授も、その呑気さと危機意識の低さが結果として他者への思いやりに繋がっていない。“馬鹿は罪”という部分の積み上げができていないので、死んだときにピンとこない。
みんな無駄死にに思えるほどだが、逆に無常感を出したいなら、もっと無慈悲な演出をすればよい。女性からボンベを奪った人間の顛末を描かなかったのもスッキリしない。
エピローグで、生き残った子供が何十年も経ってじいさんになっている語りのシーンがはさまれる。いきなり近未来の描写でガクっとくる。CO2の排出権取引とか炭素税とか、そんなもん科学的根拠も薄いし、まるで詐欺まがいだ…なんてところにスポットを当てたいのかな?と思っていたけど、結局最後は、風力なんかの自然エネルギー(笑)を中途半端に賛美するという、浅い思想の作品だった。
まあ、とにかくパニックムービーとしての、ツボを微妙にはずしているので、内容に没頭できない。橋から落ちて一人死んでから、梯子もってこいとか、もう、あのシーンがこの作品のクオリティを代弁しているといってよいだろう。
#日本語吹き替えもヒドくて、元音と元音声の際目がブツブツ切れるんだぜ。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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