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image2094.png公開年:1969年
公開国:日本
時 間:106分
監 督:(演出)池田宏
出 演:野沢雅子、田中明夫、里見京子、岡田由紀子、名古屋章、納谷悟郎 他






霧の夜、幽霊船が黒潮財団所有の豪華船やタンカーを襲撃する事件が連続発生する。大好きなボアジュースを飲みながら両親とモーターボートで遊んでいた隼人は、海辺で倒れている黒潮会長夫妻を発見。隼人と父は二人を救出し、とりあえず幽霊屋敷と呼ばれる洋館に運び入れた。ところが、そこにあの幽霊船の船長と思しき、クロの仮面を付けた幽霊船長が現れ、黒潮会長への恨みを語っていくのだった。その出来事から間もなく、幽霊船の使者と名乗るロボットが現れて街中を破壊。国防軍は応戦するが敵わず、壊滅的打撃を受けてしまう。そして、ロボットの攻撃により、隼人の両親は死んでしまう。隼人は両親の仇を討つために愛犬のジャックと調査を進めると、被害者であるはずの黒潮財団が、巨大な兵器工場を隠し持っていたことがわかり…というストーリー。

原作は石森章太郎のマンガ。東映まんがまつりの中の一本で上映時間も短いのだが、キャラデザインも石森作画をしっかり踏襲しているし、ストーリーも石森作品の王道的内容である。主人公に出自の秘密がある。他の石森作品だと、実はすごいスーパーパワーの持ち主っていうのがパターンだが、本作では、実はゆうれい船長の息子…というパターン。
#ちなみに、幽霊船長の声はお亡くなりになった納谷悟郎御大。
黒幕かと思いきや、さらにその後ろにも黒幕が…という展開や、CMや商品流通を使って人々を支配しようというシニカルな視点など、子供向けとしてはなかなか複雑。子供だましじゃないのが素敵。さすがに子供が付いてこれないと思ったのか、状況や先々の展開を主人公・隼人くんは、全部解説してくれちゃうのは、ご愛嬌。

ラスト手前までは、手の込んだ謎解きでグイグイ盛り上げて行くのも石森作品の真骨頂だが、最後が尻すぼみなのも、石森作品にありがち。これもいつものことだあ、人知を超えた巨悪が敵の正体というパターンが多く、こうなってくると最後は、玉砕&相打ちという展開になる。正直最後はおまけみたいなものだからね、いつも。

でも、ここまで石森イズムを体現しておきながら、綺麗にまとまった作品は案外少ない。まあまあの佳作だと思う。
#空飛ぶ幽霊船というモチーフは、石森章太郎が大好きだった模様。『アクマイザー3』ザイダベックをはじめ散見される。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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