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image0549.png公開年:1994年
公開国:アメリカ
時 間:114分
監 督:レス・メイフィールド
出 演:リチャード・アッテンボロー、エリザベス・パーキンス、ディラン・マクダーモット、マーラ・ウィルソン 他
コピー:信じれば,愛の奇跡は起こります。




ニューヨーク西34丁目にある老舗デパートのコールズは、営業不振でライバルデパートに買収されようとしている。クリスマス恒例の感謝祭パレードのイベント責任者のドリーは、クリスマス商戦で結果が出せなければ、いよいよ買収は決定的という状況の中、淡々と準備を進めていた。しかし、サンタ役で雇ったトニーが酒に酔って失態を連発し、とてもパレードに出られる状態ではなくなってしまった。困り果てたドリーは、居合わせた白いひげの太った老人クリスに、サンタ役を依頼する。クリス老人は、まるで本物のようで、パレードは大好評。それをうけて、デパートのクリスマスセールでのサンタ役も依頼。クリス老人が引き受けるために出した条件は、自前の衣装を着ること。そう、彼は自分を本物のサンタだといって憚らないのだ。クリス老人は、売り場の一角で子供たちや親の相談に乗るのだが、他の店が安ければ気前よく紹介してしまうという始末。コールズの重役はそんな彼の言動を問題視するが、結果的にそのサービスが大好評となり、コールズはクリスマス商戦で圧倒的な売上を記録し、買収を逃れるのだった。そんなコールズの躍進に立腹したライバルデパートの社長は、クリスを貶めるために部下に命令をし…というストーリー。

リメイク作品のようだが、元は知らない。そのせいなのか、1980年代っぽい古臭さが漂う。

私は、クリス老人は本当のサンタなのだ…という前提で作品を観ていたのだが、もしかするとこの作品は、本当にサンタなのか、サンタと思い込んでいる老人なのか、ぼかしているつもりなのか?ちょっと、事情通すぎて何でそんなこと知ってるの?ってことはあるんだけど、その他は、衣装を持っているだけで魔法的な何かをするわけでもない。トナカイに話しかけていたのだって、べつに頭のメジのはずれた老人なら変じゃないし。普通に老人ホームに帰っていくし、手話ぐらい知っていたって不思議じゃない。でも、サンタなんぞ生まれてこのかた信じたことがない私が、作中の彼は本物のサンタなんだという前提で観進めていたということは、私の心が素直だということ(笑)?

すごく吹き替えの出来映えが良くて、子供に観せても安心のクオリティなのだが、結果的には子供が最後まで付いていけない作品だったりする。それは、法廷での大逆転のネタ。1ドル紙幣に我々は神の存在を信じると書いている。存在の証明できない神を信じると、国家発行の紙幣に印刷されているほどなのに、我々法的機関がサンタを信じることに、なんの問題があろうか!ってオチ。大人は、そりゃあ大岡裁き万歳”だろうけど、この作品を観るド直球の小学生低中学年とかは、「はあぁ?」でしょ。子供と一緒にみてると、子供の頭に“?”が浮かんでるのが手に取るようにわかるし、どういう意味?って聞かれても子供に説明しにくいという、非常にやっかいな作品。もうちょい、何とかならなかったのか。
#いや、もしかして、子供向けにするつもりはないのか???

もう一つのストーリーの流れとして、ドリーと娘のスーザン、そしてドリーの恋人のブライアンの関係がある。スーザンが母親のせいでサンタを表立って信じることができなくなっているという設定はよい。そしてドリーがなんでそんな人間になってしまったのか…という理由もよい。でも、一番わからんのが、なんでブライアンがドリーのことを好きなのか?がうまく描けていないこと。簡単にいってしまえば、劇中の場面からは、ドリーを好きになる要素が見当たらないということ。そのせいで、ブライアンが法廷でがんばっちゃうのを、いまいち熱く応援できないんだよね。よって、ラストのハッピーエンドも、胸アツにはならない。

クリス老人を罠にはめた部下二人が、最終的に“I believe.”バッチを付けていたのは、ちょっと溜飲が下がったけど、前任のアル中サンタに罰を当てるのを忘れてるなぁ。

まあ、難点はあるけど、愉快で安心な良作。子供には一度は観せる作品かと。あ、世の中には、サンタを信じさせてる家があるのか。これ観たら、あれ?もしかして本当はいないのか?と、勘の鋭い子は感づいちゃうんじゃないか?そういう意味では、やっぱり子供向け作品じゃないのかも。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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