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公開国:日本
時 間:109分
監 督:片山一良
出 演:花澤香菜、森川智之、仙台エリ、大原さやか、矢島晶子、乃村健次、三木眞一郎、磯部勉、廣田行生、川澄綾子、久野美咲、藤田圭宣 他
コピー:願えば奇跡は────必ず。
ある日、致死率100%の謎の石化病、通称『メドゥーサ』が世界中に蔓延。人々はその恐怖に恐れ慄く。そんな時、化学メーカーのヴィナスゲイトは、治療法が確立されるまで発病者をコールドスリープする方法を提唱。しかし、コールドスリープ装置の収容人数は160人までで、資格者を世界中から選抜することに。資格者に選ばれた少女カスミは、古城の地下に建設された施設“Alice”で深い眠りにつく。やがて、資格者たちが目覚めると、施設内は巨大ないばらと謎の怪物だらけになっており…というストーリー。
偶然だが、昨日の『キラー・エリート』とSAS繋がりだった。
原作のマンガを知らないから、うまくまとまっているかとか、そういうことはよくわからん。
ヒットしたという噂は聞かないので、それほどの興収ではなかったのだろう。でも、日本アニメでこういう作品が製作できるのだ…というのは、大きな意味があるはずで、“萌え”とかキャラクターものに偏執する日本アニメ業界(ゲーム業界も同じだけど)に、希望の光を当てるもの…のはずなのだが、それほどヒットしなかったというのが、業界というか市場の現状ということなんだろう。
一般の人が“アニメ”に抱いているイメージとは乖離していて、『アイデンティティー』とかそういうハリウッド作品が好きな人は、大好物。何故、彼らが生き残っているのか? とかは似ているよね。原作者は、そういうハリウッド作品が好きで、多分に意識しているのだろう。あやうく夢オチになりそうな勢いだったし、なんとなく予想のつく展開ではあったが、よく練られていて好感が持てた。子供がゲーム好きで、その知識通りのモンスターやダンジョンになっているところなども、微妙にミスリードになっている(意図的か偶然かはわからないけど)。同好の志だな…って感じがした。
ただ、個人的には、若い女性がぐにょぐにょと変体して異形の物になるいうパターンがキライなので、オチだけは気に入っていない。私は、仮面ライダーは大好きだけど『仮面ライダー THE NEXT』の敵のディテールは大嫌いで、それと一緒。おまけに、分離体だった…というのも気に喰わない。
(ネタバレ)
いくら双子でも、記憶や意識のコピーはできないと思う。そのオチが判明してから、主人公の自我がまがい物としか思えず、共感が薄れてしまった。彼女の自我を保つ、演出上の工夫が欲しかった。
また、バスなどにCGを使っているけど、原画に使用するのはかまわないが、CGによる着色の陰影が作品全体の質感から浮きまくっていて興醒めする。特に、いかにもアニメアニメしている、主人公や女子供キャラとの雰囲気の乖離が甚だしい。そのあたりの、ビジュアル的に世界観を構築するという部分で、難点が見られる。
しかし、それ以外は、非常に愉しめて、一気に観終わった感じ。サイコサスペンス的あハリウッド映画がお好みの人は、先入観を持たずに是非観て欲しい。旧作のレンタル料金なら絶対に損をしたとは思わないはず。お薦め。日本アニメが、こういう路線で利益を出せるようになると未来はあると思う。
#安藤賢司って、SICとかの原型師の人かしら。彼のデザイン画はたしかに画集を出たら欲しいってくらい味があるからね。いいオファーだったと思う。ちょっと『エイリアン』へのオマージュが過ぎた感はあるけど。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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