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公開年:2007年
公開国:アメリカ
時 間:116分
監 督:アダム・シャンクマン
出 演:ジョン・トラヴォルタ、ニッキー・ブロンスキー、ミシェル・ファイファー、クリストファー・ウォーケン、クイーン・ラティファ、ザック・エフロン、ブリタニー・スノウ、アマンダ・バインズ、ジェームズ・マースデン、イライジャ・ケリー、アリソン・ジャネイ、ジェリー・スティラー、ポール・ドゥーリイ、ジョン・ウォーターズ 他
受 賞:【2007年/第13回放送映画批評家協会賞】アンサンブル演技賞、若手女優賞(ニッキー・ブロンスキー)
【2008年/第17回MTVムービー・アワード】ブレイクスルー演技賞(ザック・エフロン、ニッキー・ブロンスキー)
コピー:ハマる!ハジケる!ハチキレる!?
1962年、米メリーランド州ボルチモア。ダンスとオシャレに夢中な16歳の女子高生トレーシーは、ヘアスプレー企業が手掛ける人気テレビ番組“コーニー・コリンズ・ショー”に出演して踊ることを夢見ていた。そしてある日、彼女は母の反対を押し切り、番組のオーディションに参加するが…というストーリー。
『プロデューザーズ』と同様、ブロードウェイ・ミュージカルの映画化だが、あれとはまったくミュージカル部分の質が異なっている。『プロデューサーズ』がどこでもかしこでも踊り始めるのに対して、本作のミュージカル部分には、明確な法則がある。それは、街中とかで踊る場面は登場人物の脳内状態をビジュアルで表現しているのだということ。だから街中とかで踊るときは、ポスターとか写真が動き出す。その他の踊りの部分は、実際に学校や番組で踊っているリアルな場面だ。このあたりのメリハリ(踊る意味)がはっきりしているから、普通の映画と遜色なく、不自然さを感じることもない。まず、私はこのルール付けにとても感心した(ミュージカル映画というのは、こうあるべきなのではないかと思える)。
何度も比較してもうしわけないのだが、『プロデューサーズ』は展開の予想がつくような場面でもダラダラと見せ続けられる部分が多かった。歌や踊りで表現したからといって、ただそれだけで、ストーリーの進行がスムーズになるわけではないのだ。しかし本作はすっきりと展開のムダを極力排除しようという意図が明確に感じられる。次はこうなるんだろうなという部分は、スパッと切り上げてシーンが移るので、イライラさせる暇を与えない。ミュージカルシーンの場合、冗長だからといって歌の途中を切るわけにはいかないから、あらかじめよく練っておかなくてはいけないだろう。本作はそれがよくできているのだ。
人種差別問題をひとつのテーマとしているが、重すぎず軽すぎず適度な扱いで、その加減が絶妙な脚本だ。警察から逃げるくだりも、レベルの低い脚本家ならば、シリアスになったり、逆におフザケがすぎて興醒めさせてたりしまうところを、ぎりぎりの線でキープできている。
トラボルタの特殊メイクが話題になっていたが、それはあくまで“掴み”にすぎない。彼も含めて他の役者の演技も歌も踊りもすばらしい。私はあまりに楽しすぎて、最後のトラボルタが踊り始めたところで涙が出てきた。映画をみて涙が出たのは久しぶりだ(この前は、『嫌われ松子の一生』のアジャ・コングが出てきたところで涙が出たのだったな。両方とも太った女の人が出るシーンだけど(笑)それは無関係)。まあ、あそこで母親が踊りだす理由はよくわからないんだけど、そういうノリの力というか、ぐっと流れに押しだされて異常な状態が作り出されると、心が興奮するものなのかもしれない。
とにかく、今年度に観たDVDの中で一番楽しめた。一見女の子向け映画のように思えて敬遠している男性もいるかと思うが、是非是非観て欲しい。激しくお薦めする。ああ、楽しかった。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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