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公開年:2004年
公開国:アメリカ
時 間:123分
監 督:ニック・カサヴェテス
出 演:ライアン・ゴズリング、レイチェル・マクアダムス、ジーナ・ローランズ、ジェームズ・ガーナー、ジョーン・アレン、ジェームズ・マースデン、サム・シェパード、ヘザー・ウォールクィスト、ケヴィン・コナリー、デヴィッド・ソーントン、ジェイミー・ブラウン、スターレッタ・デュポワ 他
受 賞:【2005年/第14回MTVムービー・アワード】キス・シーン賞(レイチェル・マクアダムス、ライアン・ゴズリング)
コピー:誰にでも、帰りたい夏がある。
とある療養施設に独り暮らす老女。彼女は認知症により想い出を全て失っていた。そんな彼女のもとへデュークと名乗る老人が定期的に通い、ある物語を読み聞かせていた。それは、1940年のアメリカ南部のひと夏からはじまる、ある男女の恋物語だった…というストーリー。
まず、冒頭の水面の上を飛ぶ白鳥の群れの映像で、ガツンとやられた。実に素敵。私は、夕陽が沈む時のオレンジと濃紺のグラデーションも大好きなので、さらにシビれた。
しかし、その美しかった映像とは裏腹に、老人が語る恋物語の部分の映像にまったく魅力がない。音だけ聞いていれば内容は追える感じで、ラジオドラマでよかったくらい。もっと老人が朗読している演出を増やしてもよかったかも。
さらに、あれだけ箱入り娘状態だったのに、従軍看護婦になるのはOKなんだなぁ…とか、ちょっとご都合主義な展開にもひっかかりはじめる。同性としては、恋愛において、株取引でいうところの“損切り”ができないっていう部分は、共感しなくもないけど、そんな姿は別に見たくないなぁ…とも思い始める。
受賞歴をみたとおり、世間の評価通りなのかなぁと中盤であきらめかけたところで、“この朗読している老人は物語に出てくる誰なんだ?”という謎解き要素が加わってきて、ここから、ぐいぐい面白くなってくる。一気に中だるみ解消。
さらに、またもや、白いアヒルの群れの中をボートを漕ぐシーン(どうやって逃げないようにしたのかな)。これまた素敵。ちょくちょくシビれる映像を挟んでくる。実ににくい。
これ以上はネタバレなので言わない。
人間ってやっぱり記憶の連続性があってこそ人間なんだな…と、そういうせつなさも感じつつ、突然遠くの世界に行ってしまって彼を突き放し、それに咽び泣く彼の様子には、涙が出てしまった。まあ、最後のラストは別に好きじゃない人はいるかもしれないけど、オマケだと思えば。
一度観た後は、なかなかもう一度観ようとは思わない一期一会的作品かもしれないが、とても素敵な内容だったので、お薦めする。
#ここ数日、当たり作品が、続くねぇ。めずらしい。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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