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公開年:1987年
公開国:アメリカ
時 間:102分
監 督:ノーマン・ジュイソン
出 演:シェール、ニコラス・ケイジ、オリンピア・デュカキス、ヴィンセント・ガーディニア、ジュリー・ボヴァッソ、ジョン・マホーニー、ダニー・アイエロ、アニタ・ジレット 他
受 賞:【1987年/第60回アカデミー賞】主演女優賞(シェール)、助演女優賞(オリンピア・デュカキス)、脚本賞(ジョン・パトリック・シャンレー)
【1988年/第38回ベルリン国際映画祭】監督賞(ノーマン・ジュイソン)
【1987年/第13回LA批評家協会賞】助演女優賞(オリンピア・デュカキス)
【1987年/第45回ゴールデン・グローブ】女優賞[コメディ/ミュージカル](シェール)、助演女優賞(オリンピア・デュカキス)
【1988年/第42回英国アカデミー賞】助演女優賞(オリンピア・デュカキス)
7年前に夫を事故で失ったロレッタは37歳の今まで独身を通してきたが、友人のジョニーからプロポーズされ、受け入れる。ジョニーは危篤の母に結婚の報告すべく故郷のシシリーへと帰郷するが、ロレッタに絶交中の弟ロニーに結婚式に出席してもらえるように頼んでいった。ロレッタはロニーを訪ねるが、彼は義手の片手を見せて、かつてジョニーとの会話に気をとられていてこうなったと、不仲の理由を告げる。同情したロレッタは、ロニーのアパートに行き食事を作ってやるが、お互いの主張をぶつけ合ううちに、激しい恋の炎に火がついてしまい…というストーリー。
学生のころ劇場で観たが、同時上映だった別の映画が目的だったと思う。でも、今となってはその同時上映が何だったか記憶に残っていない。当時は、恋愛モノになんて興味がなかったけれど、かなり衝撃を受けて、思わずパンフレットを買ったほど。
一度、抜群にうまいウナギを食べてしまうと、その後、ヘタなウナギなんか食べる気がおこらないのと同じで、その後、どんな恋愛映画を観てもピンとこない。未だに本作を超えるラブコメディにお目にかかっていない。本作を比べたら『マイ・ビッグ・ファット・ウェディング』なんてゴマ粒みたいなものだと思う。
また、ケラケラ笑えたりニヤリとしてしまうのがコメディじゃないんだ…と気づかせてくれたのも本作。だって本作をみてケラケラ笑う人はいないでしょ。でも、みんなコメディだと思っているよね。もう、究極に近い上質のコメディなんだと思う。
夫を失くしてしばらくたつ女性が、しっくりこないながらもプロポーズを受ける。しかしその弟と恋に落ちてしまい…というプロットを与えられたとしても、ここまで巧みな脚本を書けるだろうか。どのくらい巧みかというと、銀行の入金を忘れるくだりで、見ている側が「ああ、入金を忘れて、すったもんだあるんだろうな。ちょっと鬱陶しいかも…」を一瞬思うんだけど、ロレッタが入金を忘れていくのと同じように、観ている側もそのことをすぅ~っと忘れてしまうくらいである。
#ちなみに、『ダウト ~あるカトリック学校で~』の脚本も同じ人。近いうちに観る予定。
今観てもシェールは全然好みじゃないので、女性としてピンとこないんだけど(途中で髪を整えても、「いい女だなあ…」なんて全然共感できないんだよね)、でもそのおかげで客観的な目線になれて楽しめてるのかも。
この作品がつまらないという人は、わたしとは価値観の合わないですな…と思うほど名作。強くお薦め。
#ちなみに、劇中にオペラ「ラ・ボエーム」は、“ボヘミアン(社会の規範にとらわれず、自由で放浪的な生活をする人)”って意味で、登場人物にかかってるんだよね。そういうところも実に巧み。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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