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公開年:2003年
公開国:イギリス、ドイツ
時 間:91分
監 督:J・A・バヨナアラステア・フォザーギル、アンディ・バイヤット
出 演:(ナレーション)マイケル・ガンボン 他
コピー:誰も見たことのない世界を見せてあげよう
自然・動物ドキュメンタリーで高い評価を受けているBBCが製作した海洋ドキュメンタリー。撮影4年半、ロケ地200ヶ所、撮影フィルム7000時間を基に、深海の世界から馴染み深い生物の生態までを余すことなく綴った作品。
『ミクロコスモス』や『皇帝ペンギン』など、動物ドキュメンタリーといえばフランス作品を観ることが多く、この手の作品がコンスタントに製作され、且つペイしていくフランス映画界の土壌がすばらしいと評価していた。
しかし、イギリス製である本作はそれらを圧倒的に上回っている。こういう作品はより大画面で観たくなるというのが、普通だ。事実、『ミクロコスモス』や『皇帝ペンギン』をDVDで観た時にはそう思った。しかし、本作は、画のメリハリ、コントラストが非常によろしくてDVDでも充分に美しいと感じる。人為的なライティングは施していないので、自然光によるものだろうが、カメラの性能なのか天気が良くなるまで根気よく待ったのか、実に神々しく撮れている。いままで観た、自然系ドキュメンタリーで№1のデキだと思う。
#ただ、先日、上野の国立科学博物館で「大哺乳類展−海のなかまたち」をみてきたから、ちょっとバイアスがかかってるかも(笑)。
どうも、シャチのハンティング場面や海中での捕食シーンに難色を示す人がいるのだが、これが野生の真実だし、特段これをクローズアップしているわけでもないし、自然を撮ろうと考えた場合に、包み隠すほうが不自然なわけで、むしろバランスの取れた構成だと私は思う。これに文句をつける人はほのぼの動物ビデオに期待しているのだろうが、そっちのほうが不自然だと感じないことが、逆に不思議である。
そして、北極のシーンで、地球温暖化かどうしたこうしたと、くだらないインチキ解説が入らないのがよい。できる限り、あるがままを伝えようとするBBCの哲学と心意気を感じる。さすが『不都合な真実』の論旨に問題があるとばっさり切りつけたイギリス、といったところか。
元はTV番組だったものを、劇場版として再構成したものらしいが、この構成(場面の繋ぎ)はなかなか秀逸。ただ並べただけという意見もあるようだが、私はそうは思わない。変に場面場面を密接に関連付けられるのも逆にイヤだし、かといって突拍子も無い繋ぎでもないし、いいさじ加減だと思う。
なぜか『皇帝ペンギン』よりも涼しく感じられるのが不思議なのだが、おそらく水の音のおかげだろう。非常に夏向き。体感温度が3度くらい下がった期がする。今、見るべき。是非是非お勧め。
#近いうちに、『オーシャンズ』も鑑賞予定。さて本作を越えるか否か。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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