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image0536.png公開年:2002年 
公開国:アメリカ、イギリス
時 間:133分
監 督:シェカール・カプール
出 演:ヒース・レジャー、ウェス・ベントリー、ケイト・ハドソン、ジャイモン・フンスー、マイケル・シーン、ルパート・ペンリー=ジョーンズ、クリス・マーシャル、アレック・ウェック、ティム・ピゴット=スミス 他
コピー:この羽根に誓って、必ず君のもとへ。



1884年。世界の4分の1を支配下に収め、更なる領土拡大に邁進するイギリス。将軍を父に持つハリーは若きエリート仕官。親友のジャック達からの信頼も篤く、美しいエスネとも婚約を果たし、順調な人生を送っていた。ある日、氾濫鎮圧のためにスーダンへの派兵命令が下る。この戦争の意義に疑問を感じたハリーは苦悩の末に除隊すると、部隊の仲間たちから、臆病者を意味する白い羽根が送られ、失望したエスネも彼の元を去っていく。世間の人々から臆病者のレッテルを貼られたハリーは苦悩の日々を過ごすことになるのだが…というストーリー。

ズール戦争が舞台ということだが、その戦争は1884年にはすっかり終結しているのでは…。自分が戦争に行くことになるとは思わなかった…という旨のセリフがあったが、ズール戦争は1879年開始で、その前から不穏な関係がずっと続いていたので、戦争が有り得ないなんて思うのには何か違和感を感じる。もしかして別の戦争が舞台?
まあ、よくわからないが、史実的な部分を気にしなければ楽しめないわけではないから、無視することにする。

『エリザベス』の監督なので、期待したのだが非常に欠陥のある作品。私の理解力が低すぎるのかもしれないが、何?どういうこと?という部分が多すぎる。
一度は戦争を怖れて除隊までした主人公が、仲間が戦っている戦地に行くのだが、なんでいまさら行く気になったのか、説得力があるようで無い。私には、単に恥を雪ぎたいだけにしか見えなかった。軍隊を辞めたのも自分の都合、スーダンに行こうと思ったのも臆病者を思われることが堪えられないだけ。それでは、単なる思慮の浅い、自分勝手な男である。戦争の意義に疑問を感じ苦悩の末に除隊までした…という様子には到底見えないのである(親は将軍なのだから、除隊をするということは相当なことなのに)。

そして、かなり無理で危険な手段でアフリカに行こうとするのだが、そこまでやれるなら従軍しなかったことのほうが不自然に思える。そして、スーダンで何をしてるのか??一見、外部から援助しているように見えるけど、結局羽根を返したいわけで、「俺は臆病じゃないぜ!こうやって命がけでおまえらを助けてるだろ!」ってことを見せたいのだろうか。それでは、やっぱり自分勝手なだけだ。

アブーがなんで、そこまでハリーに義理を通すのかもわからない(神の思し召しっていうだけだと都合が良すぎ)。また、ハリーが敵に混ざって馬で向かってくるシーンは、どういう流れであそこに登場できたのか、いきさつがさっぱりわからない。唐突すぎる。とにかく、行動の経緯や理由が繋がっていないように感じらる部分が多々あり、消化不良の感が残る。

映画化になるくらいなので良い原作なのだろう。何度もリメイクされている作品らしいので、根本的には絶対おもしろい作品のはず。ちょっと過去の映画化作品を探して観てみたいと思う(“四枚の羽根”というやつらしい)。まあ、ヒース・レジャーの演技自体は悪くなくて、ところどころ引き込まれるところが無いわけではないが、及第点までは到達しなかった。お薦めしない。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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