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公開年:2009年
公開国:アメリカ
時 間:117分
監 督:ジョー・ライト
出 演:ジェイミー・フォックス、ロバート・ダウニー・Jr、キャサリン・キーナー、トム・ホランダー、リサゲイ・ハミルトン、スティーヴン・ルート、レイチェル・ハリス、アンジェラ・フェザーストーン、ジャスティン・マーティン、ネルサン・エリス 他
コピー:奏で続ければ、いつかきっと誰かに届く。
LAタイムズの記者スティーヴ・ロペスは仕事にも生活にも行き詰りを感じていた。そんなある日、弦の足りないバイオリンで奏でるホームレスの男ナサニエル・エアーズと出会う。ナサニエルがかつて名門ジュリアード音楽院に通っていたと知り、なぜ彼がホームレス生活をしているのか興味を抱き、取材を開始する。そして、少しずつ彼の生い立ちを調べ、記事にしていくと、彼のコラムは大きな反響を呼ぶようになる。そして、付き合いを重ねるうちに、次第にナサニエルをなんとか救済したいと思い始めるのだが…というストーリー。
正直、映画にするには難しいテーマだと思う。そして、観終わっても、問題解決はもとより示唆すら与えてもらった感じがしない。実話だから、“だってそうなんだもん…”で済ましちゃってるけれど、ものすごい重いテーマなだけに、若干無責任に感じられなくも無い。
日本も同様で、手を差し伸べなければならないホームレスは多数おり、はたから見ていると「手を差し伸べなきゃダメだ!」と言いたくなるのだが、実際手を差し伸べると、本作のような状態になる。日本のとある大学の研究で、日本のホームレスの相当数に軽重の差はあれ精神的な障害があるという結果があった。実際、本人たちもそれに気付かず、なんでうまくいかないのか理解できずに、ホームレスを続けているケースが多いらしい。しかし、障害を認めるのは難しいし、往々にして社会性の資質に問題がある場合も多い。差し伸べた手は払いのけられることが多く、そうそう簡単ではない。
#大抵は、音楽の才能なんか無いわけで、こんなドラマティックな展開はまず無いわけだから、もっと悲しい状況。
それでも根気よく手を差し伸べ続ける人はいるが、続けるためにはそれなりのさじ加減があって、素人からみると「あの人の対応は冷たい」だ、「事務的だ」とかそういう批判になったりして、またまた難しい。とにかく、本作から何の解決のヒントも見えてこないので、どよーんとする気持ちになるだけだった。正直、記者とホームレスの友情物語とは、私には受け止められなかった。
技術的な面でも苦言を。編集がヘタ(編集者のせいか、脚本のせいかは不明)。過去の回想シーンと現代のシーンの繋ぎ方が雑。もうちょっとストーリーにうまいこと絡めてられないものか。一つ褒めると、共感覚の表現がおもしろかった(音を色で表現するところね)。
実話の壁が重すぎた作品。卒なくまとまってはいるが、肝心のテーマがあまりにも不完全燃焼。お薦めしない。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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