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公開年:2009年
公開国:アメリカ
時 間:123分
監 督:ノーラ・エフロン
出 演:メリル・ストリープ、エイミー・アダムス、スタンリー・トゥッチ、クリス・メッシーナ、リンダ・エモンド、メアリー・リン・ライスカブ、ジェーン・リンチ、フランシス・スターンハーゲン、ヘレン・ケアリー、ジョーン・ジュリエット・バック、クリスタル・ノエル、ヴァネッサ・フェルリト、ジリアン・バック、ブライアン・エイヴァーズ 他
受 賞:【2009年/第76回NY批評家協会賞】女優賞(メリル・ストリープ)
【2009年/第67回ゴールデン・グローブ】女優賞[コメディ/ミュージカル](メリル・ストリープ)
【2009年/第15回放送映画批評家協会賞】主演女優賞(メリル・ストリープ)
コピー:50年の時を越え、2つの人生がキッチンで出遭った。
1949年。パリに赴任したアメリカ外交官ポールとその妻のジュリア・チャイルド。食べることが大好きなジュリアは、フランス料理に魅了され、名門料理学校に通うほどに。やがて、アメリカの主婦向けのフランス料理レシピ本の執筆に情熱を傾けていく。一方、現代のニューヨーク。作家志望ながら、その夢がかなわぬままOL生活を送るジュリー・パウエル。彼女は、ジュリアの524レシピを365日ですべて作り上げるブログを書くことを思いつく。夫の協力もあり、順調に進むかのようにみえたのだが…というストーリー。
11/4に『恋するベーカリー』をレビュしたのだが、実は私が観たかったのは本作だったということに、いまさらながら気づいた。メリル・ストリープ主演の料理モノの作品があったはず…と探していたら、『恋するベーカリー』が先にひっかかってしまったのだな。そして期待はずれだったという…(続けて、似たような料理ネタの作品に主演するなよな)。
そうそう、観たかったのはこっちである。
私は小さいころから、ヒマがあると家にあった料理本をよく読んでいた。料理本はたくさんあったが、母親の料理の腕はよろしくなく、それらのレシピから、なにか目新しい料理が作られることはほぼなかった。それこそあまった食材で色々料理していたのは私のほうで、大体、料理を見れば、なんとなく作り方が想像できていたものである(そして、その後、バイトしながら調理師免許まで取ることに)。その後、料理の世界とはさっぱり縁も無くなって、腕も勘も鈍りに鈍ってしまったのだが…。
料理に執着していく様子や、毎日病的にブログを綴っている点など、ジュリーにものすごくシンパシーを感じてしまった。彼女のブログは、コメントもたくさん、閲覧者もたくさんで、私のブログのように、1日の閲覧者が7人くらいで、コメントも一回も書いてもらえないポンコツブログとは大違いだけどね(最近は与太話でもいいからコメントがほしくなってきたよ)。
特に深い含蓄のある話でもないのだが、なんとなく魅力あふれる映画だった。二つの時代をいったりきたりする演出も、ありがちではあるけれど、異なる部分と共通部分の振り幅の加減が効果的だと思う。途中、赤狩りや共和党批判などが絡められるのだがが、料理とは自由な発想が不可欠な芸術であるということが言いたいのだな…と、勝手に読み取り深く同意した(赤狩りもイラク侵攻も共和党がやらかしたアメリカ史の大汚点だと、こんな映画からも強く感じる)。
残念なのは、最終的にジュリーとジュリアは接触することはおろか、心も通わなかったという点(実話だからしょうがないんだろうけど)。そして、もっと最大の残念ポイントは、肝心の料理がいまいちおいしそうに見えないこと(バターばっかりつかうんじゃねーっての)。食べモノのブツ撮りは日本人が一番うまいかもしれないね。料理の鉄人が未だにアメリカでウケる理由がよくわかる(仕事が美しくないんだわ。彼ら)。
料理にちょっとでも興味のある人は楽しめると思うので軽くお薦め。そうでなければ、多分何にも引っかからないと思う。私は楽しんだ。
#実際、あれだけ作って食べてを繰り返したら、とてつもなく太ると思うけどね。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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