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公開年:2006年
公開国:韓国
時 間:116分
監 督:キム・ヨンファ
出 演:キム・アジュン、チュ・ジンモ、イム・ヒョンシク、イ・ハヌイ、イ・ウォンジョン、キム・ヨンゴン、ソン・ドンイル、ソ・ユン、キム・ヒョンスク、パク・フィスン、パク・ノシク、イ・ボムス、リュ・スンス 他
コピー:整形、OK?過去と脂肪を捨て、愛を手に入れられるのか?
歌の上手いカンナは歌手を夢みて音楽界に入るが、身長169cmで体重95kgの彼女はスターになることはできず、今はスター歌手アミの舞台裏で声をあてる仕事をしていた。そんなある日、秘かに心を寄せていたプロデューサー・サンジュンの言葉に傷付き、全身整形して生まれ変わることを決意する。1年後、美しく生まれ変わったハンナは韓国系アメリカ人ジェニーとして、念願の歌手としてデビューすることになるのだが…というストーリー。
日本のマンガが原作なのだが、聞き及んでいるストーリーとちょっと内容は異なるような…。容姿のよろしくない人でも中身がよければ…っていう綺麗事をいうのは簡単だけど、美人の中身はやっぱり美人だったり、ブサイクな人の心はやっぱりブサイクだったりしちゃうのよね…とか、ちょっとシニカルというかイタいというか、そういう切り口から人間性というものを描いたコメディだと思っていたのだが。本作は超デブでブサイクな女性が美人に整形して、すったもんだがあるというタダのドタバタ。これ、ホントに日本のマンガでドラマにもなったアレが原作なのか?
悪いわけではないのだが、話の深みが全然ない。それに加えて、不愉快とまでは言わないけれど、なんか引っかかる。
たしかに原作はブサイクな人の社会的な扱いとか、いじめられる様子を描いているのは事実だけど、なんだかんだいって日本の場合、どれだけブサイクでも職業的に認められていれば、社会的に貶められるようなことはない。でも、本作を観ていると、韓国では、ブサイクな女性というのは美人の女性にへりくだったりご機嫌をとったりするのが普通の状態で、見た目の差はどうやっても補うことができないという社会ルールがあるようにみえるのだが(気のせいか?)。もしかして韓国ってそういう国?
その他にも、ボケてる父親だとか睡眠薬自殺未遂だとか、コメディのノリを削ぐようなエグい要素を放り込んでくる。韓国って弱者というかマイノリティというか、そういう人たちを心の底で本気で見下したりはしていないだろうか。なんか、ムズムズと嫌悪感がしてくるのだが、考えすぎか?
結局、こういうテーマにもかかわらずメッセージ性が皆無なので、最後も尻すぼみ。なんとなくテキトーにまとめた感じで終了。それでも、まあまあのドタバタと主演女優のキュートさで、そこそこ観れはする。これも、昨日の『リアル鬼ごっこ』と同様に、数本のビールをかっくらって観れば楽しめると思う。
#太った特殊メイクの質がイマイチとか、歌のクチパクが合ってなくて興醒めとか、高須クリニックの人の吹替えは、公開時は話題作りとしてよかったんだろうけど、DVD化の時は変えたほうがよかったんじゃないかなとか、難点はいくらでもあるのだが、まあ、それを直したところで…ってところかな。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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