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公開年:2008年
公開国:日本
時 間:98分
監 督:柴田一成
出 演:石田卓也、谷村美月、大東俊介、松本莉緒、吹越満、柄本明 他
コピー:捕まると死刑執行──。ニッポンの国王が仕掛けた究極の鬼ごっこ。今、決死のサバイバル・ゲームの幕が開く!!
全国の佐藤さん、貴方たちはあまりにも多いので、少し数を減らします
ある日、佐藤姓の人が相次いで亡くなるという不思議な事件が発生。死因はさまざまで、姓が佐藤という以外には共通点は無かった。そんな中、不良高校生の佐藤翼は、幼なじみの佐藤洋率いる敵対グループに捕まり絶体絶命のピンチに陥る。しかし、次の瞬間、洋の前から翼は忽然と消失。呆然とする翼の目の前に、今度は必死で逃げる洋の姿が。その背後には、全身黒ずくめの“鬼”が…。翼はパラレルワールドに飛ばされており、そこでは、全国の佐藤さんを捕まえて殺す“リアル鬼ごっこ”が展開されている最中だった…というストーリー。
はじめっからネタバレ注意。
基本的には、『バトル・ロワイヤル』の亜種で、オチは『ザ・ワン』。小説が原作なのだが、読んだことはない。対象年齢は高くなさそう。
小説であれば軽く流せるような設定も、実写になってしまうとどうしても気なる部分が多数でてくる。どうして王政になったのか(なれたのか)…とか、それなりにウマく説明してくれないと荒唐無稽に感じてしまう。そこは映画化の段階で補完してもらいたかった。肝心の鬼ごっこだって、何時から何時まで行われているのかとか、全然説明しないから、どのくらい走り続けているのかピンとこなくて、ふわふわした感じ。
また、時間配分にも問題がある。肝心の鬼ごっこが半分くらいで終わってしまうので、ああ、鬼ごっこが終わったあとに奪還計画なり復讐なりがあるんだろうな…と、容易に予想がついてしまう。
それ以外にも、変なことがたくさん。
妹が、同一世界に二人いるとマズイとかいっていたけど、主人公の母親は相当の期間、あっちの世界で並存していたじゃないか。
王様なんだから、一人の若い男を捜すためなら、あんな風に囚人をつかうよりも、人海戦術を使ったほうが絶対に効率が良い。大体にして、王様として地位は磐石なんだから、そのまま王様をやってりゃいい。、探し当てた息子が本当に超能力を持っているとも限らないし、見つけたとしても言うこと聞くとも限らないのだから、探す必然性がまったくない。それに、母親が死んだのは相当前で、なんでここ数日で急に探さないといけないのかもわからない。
鬼ごっこが終了した後は、武器やら車をつかってもいいのに、なぜか頑なに使わない。
全国の佐藤さんをとっ捕まえていると言っているんだから、元の世界では、数万単位で死んでいないとおかしい。それほどの数が死んでいないのはわかってるんだから、捕まっている人が殺されていないことに気付かないのはアホ過ぎる。
主人公が王様に中継した画像は、王様の所だけに中継されているのか?それとも放送していたのか?TV局から宮殿にホットラインで中継なんかできないだろうから、放送と考えるのが自然。ならば、その放送で王様がただのオッサンなことがわかったんだから、その時点で反乱がおこらないと変。
ボイスチェンジャーを噛ませても、始めから柄本明だとわかってしまう。判るようにしているのは意図的か?それとも製作側のズボらか?いずれにせよ効果的ではない。それに、ベテラン俳優なのに、すっかり彼の演技は浮きまくっている。もしかしてこの人、映画向きじゃないのかもしれない…と思わせるほど。
まあ、これだけ、難があるのに、それなりに見せてくれるという意味では評価できるんだけど、やはり対象年齢が相当低い。ビールを相当飲んで酔っ払うと、大人でもなかなか楽しめるレベルになると思う。よく言えばマンガ。悪く言えば子供騙し。限定付きで軽くお薦めできるかな…ってところ。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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