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公開年:2009年
公開国:アメリカ
時 間:100分
監 督:ヘンリー・セリック
出 演:ダコタ・ファニング、テリー・ハッチャー、ジョン・ホッジマン、イアン・マクシェーン、ドーン・フレンチ、ジェニファー・ソーンダース、キース・デヴィッド、ロバート・ベイリー・Jr 他
ノミネート:【2009年/第82回アカデミー賞】長編アニメ賞
【2009年/第67回ゴールデン・グローブ】アニメーション作品賞
【2009年/第63回英国アカデミー賞】アニメーション賞
【2009年/第15回放送映画批評家協会賞】長編アニメ賞
コピー:扉のむこうは理想の世界。でも気をつけて。かなえてはいけない願い事がある。
園芸記者の両親と暮らすコララインは、最近ピンク色の古いアパートに引っ越してきたばかり。まだ友達もいないし、仕事で大忙しの両親はかまってくれないし、退屈でしかたがない。仕事の邪魔ばかりするコララインに困り果てた父親は、家の窓とドアを数えるように彼女に命じる。つまらないとは思いつつも退屈しのぎに数えていると、不思議な扉を発見。しかし、その扉を開けてもそこにあったのは壁でがっかりしてしまう。その夜、扉から物音がするので開けてみると細い洞窟が。その先には、現実の世界よりもすばらしい理想の家庭があった。その世界の両親の目がボタンで出来ている以外は…というストーリー。
『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』のスタッフによる作品というのもウリ文句の一つだったらしいが、『NBC』好きの私の記憶にないってことは、よほど興味が沸かない作品だったということか。公開時は3D作品だったらしいし(DVDは2D)。
まあ、ポスター等を見てもひっかからなかった理由は明白である。まず、『NBC』と同じ手法のストップモーションアニメには見えず、普通のアニメ作品かと誰もが思う。もうすこし人形なんだということを強調しないと、伝わるわけがない。また、主人公のコララインの顔のデザインが、中途半端にアニメチックでさらにかわいらしさがない。『NBC』のキャラは、むしろ表情が乏しいデザインだったり、気持ち悪かったりするのだが、それを補うような動きをさせたおかげで脳内補完が行われ、逆に感情豊かに感じられたものだが、コララインについては表情のつけやすいデザインにしたおかげで、それに頼ったせいで動きが乏しくなり面白みに欠けてしまう結果に。しかし、コラライン以外のキャラデザインは、『NBC』並に味のあるデザインなので、子供がとっつきやすいキャラにしようと、多方面から横槍がはいった、くだらない会議の産物であることがよくわかる。こいうのは、少数の強烈な個性をもったスタッフを中心に進めていかないと、おもしろさの渦みたいなものは生じないのだ。
さらに正直にいうと、かなり最後のほうまで、“人形アニメを模した3Dアニメ”だと思って疑わなかった。こういう手法も逆に新しいなぁ…なんて思っいたくらい、動きがスムーズすぎた。ラストに近づくにつれて(というかアクションシーンが増えてきて)、カクカクしたシーンが増加。違和感を感じてネットで調べてみると、ストップモーションアニメであることが判明したという次第である。もしかするとコンピュータによる画像処理が加えられえいるのか、あまりにも技術が高みに到達してしまったせいなのか。あまり綺麗なデキというのも逆に味がなくなるものだなと。
デザイン的、技術的な難点はそのくらいで、まったく期待していなかったストーリーがなかなか秀逸で、かなり楽しめた。どうやら、原作は有名な児童文学らしい。
サブキャラの扱いや隠喩を多分に感じさせるストーリーなど、若干テリー・ギリアム的な匂いを感じなくは無い。観ていて『Dr.パルナサスの鏡』なんかがちらっと頭をよぎった。
DVDジャケットをみて、凡庸なアニメだと判断する人が多いだろうが、印象から予想されるデキの倍は愉しめることは保障する。軽くお薦め。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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