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公開年:2003年
公開国:アメリカ
時 間:100分
監 督:アンドリュー・スタントン
出 演:アルバート・ブルックス、エレン・デジュネレス、アレクサンダー・グールド、ウィレム・デフォー、ブラッド・ギャレット 他
受 賞:【2003年/第76回アカデミー賞】長編アニメ賞
コピー:ニモがさらわれた――。
海中に生きる3兆7千億の魚の中からたった一匹のかけがえのない息子を探すために、父マリーンの冒険が始まる
オーストラリアの海の底で、たくさんのカクレクマノミの卵が孵化しようとしていたが、カマスに襲われ、多くの卵と母親の命が奪われた。助かった卵は1つだけ。父親マーリンは、生き残った子に“ニモ”と名付けて過保護に育てていく。やがて6歳になったニモが学校へ行く日がやって来たが、その初日、人間のダイバーにさらわれてしまう。マーリンはニモを取り戻す旅へと出るのだったが、その途中、陽気なナンヨウハギのドリーと出会い…というストーリー。
偶然だけど、ドリーが記憶喪失気味な設定が、先日の『ガチ☆ボーイ』とダブったせいで、彼女(?)を単なるボケ役と受け止められず、あまり楽しめなかった。同様に、ニモの片ヒレが小さいのも、ハンディキャッパーの設定なのだが、それに関してグっときたりほろりとくる場面もなくて、あまり生きていない設定だと思う。
CGの美しさはピクサー作品随一。イソギンチャクやクラゲの揺らぎ、光の反射など、本物を見紛うほどのできばえ(まあ、本作の技術目標ポイントはそこだったんでしょうけど)。
#DVDだとモアレが出てしまっているので、本作こそブルーレイで観たいところ。
しかしながら、それと反比例するようにストーリーは凡庸で、『モンスターズ・インク』や『トイ・ストーリー』に比べると、ヒネりも刺激も少ない。100分の収録時間が120分以上に感じられたのは、同じような粒具合のエピソードの繰り返しだから。すべての演出が小波の繰り返しなので、もう1本別のウネリがあれば、メリハリが出来たかもしれない。
大人の鑑賞に堪えるかどうかは微妙なところで、ピクサー映画を観るなら他のほうがいいとおもうし、海の美しさを見るなら環境ビデオでも観ればいいと思う。よほどなにか惹かれるところがあるなら別だが、そうでなければ観なくていい作品だろう。
#吹替えの木梨憲武は、声質はすごくマッチしているのだが演技が単調で飽きる。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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