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imageX0044.Png公開年:1977年
公開国:日本
時 間:117分
監 督:篠田正浩
出 演:岩下志麻、原田芳雄、奈良岡朋子、神保共子、横山リエ、宮沢亜古、中村恵子、殿山泰司、桑山正一、樹木希林、西田敏行、安部徹、小林薫、原泉、不破万作、山谷初男、浜村純、加藤嘉 他
受 賞:【1977年/第1回日本アカデミー賞】主演女優賞(岩下志麻)、撮影賞(宮川一)
【1977年/第20回ブルーリボン賞】主演女優賞(岩下志麻)



6歳の時に母が失踪し身寄りの無くなった盲目の少女おりんは、村を訪れた行商に、越後高田にある里見屋敷という瞽女屋敷に連れてこられる。瞽女とは盲目の女性が三味線を弾き、瞽女唄などを唄って旅をしてまわる人々。その屋敷では盲目の女性が共同生活をしながら、瞽女として一人前になるまで育てていたが、男と交わることを厳禁とする厳しい掟があった。やがて17歳になったおりんは美しく成長するが、その美貌のために男たちが放っておかない。ついに掟をやぶってしまい屋敷から追放され、一人で流浪する“はなれ瞽女”となった。大正7年。おりんは、平太郎という男と出会う。彼は、おりんが芸をする間、客に酒を注いだり、投げ銭を拾い集めたりと面倒をみるが、決しておりんに手だしすることは無く、彼女も平太郎を兄のように慕って一緒に旅を続けるのだったが…というストーリー。

被差別階級というか、一般の社会のヒエラルキーの埒外にいるような虐げられた人々を扱った作品は、そういう対象を扱ったこと自体が“すごい視点でしょ?”と主張している感じがして、あまり好きではない(実際そうじゃないとは思うけど)。
それが穿った見方なのは承知しているのだが、絶対にに破滅的で不幸な終わり方以外に、この映画の終わりはありえないでしょう。予想がついてしまうというつまらなさに、我慢ができないのも、好意的に観ることができない理由かも。

脱走兵である平太郎と瞽女集団からはみ出てしまったおりんの生い立ちをフラッシュバックさせる構成で、二人をリンクさせようとしているのは明白なのだが、強制的に徴兵されることをいやがって脱走している男と、その不幸な運命に抗いつつも流された女は、決して同じではない。
私の人生経験の不足なのか。平太郎の主張はなにか浅く下卑たもの(というか、中途半端な左翼思想の残滓みたいなもの)に見え、それがおりんと重ね合わせていいようなレベルの物には、とても見えなかったのだ。

それにしても、周囲の男が放っておくはずがない…というのを無条件で納得させるだけの岩下志麻の美貌はスゴイ。個人的には日本の女優で一番美しい人だと思っている。でも、本作に限った話ではないのだが、『悪霊島』とかそうだったけど、私、岩下志麻が性的なシーンを演じているの好きじゃない。何か性的に“汚れ”な役の岩下志麻を見ると、妙な脱力感を覚える(理由不明)。

カメラワークもロケーションも脇役の面々も、何か悪いところある?って聞かれたら、正直にいって無い。むしろ、異様に良くできているんだけど、私の好みには合わない。それだけ。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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