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image0552.png公開年:2006年
公開国:アメリカ
時 間:117分
監 督:ガブリエレ・ムッチーノ
出 演:ウィル・スミス、ジェイデン・クリストファー・サイア・スミス、タンディ・ニュートン、タンディ・ニュートン、ジェームス・カレン、ブライアン・ボウ、カート・フラー、ダン・カステラネタ、タカヨ・フィッシャー、ケヴィン・ウェスト、ジョージ・K・チェン 他
受 賞:【2007年/第16回MTVムービー・アワード】ブレイクスルー演技賞(ジェイデン・クリストファー・サイア・スミス)
コピー:この手は、離さない──
全財産21ドルから立ち上がった父子の、実話に基づいた感動作。

1981年サンフランシスコ。クリス・ガードナーは医療機器のセールスマンをしているが、売り上げは芳しくない。5歳の息子クリストファーには、生活のつらさを味あわせたくはないと思っているが家計は苦しく、妻が働きに出ても、家賃の支払いもままならなぬ状態。やがて、生活に疲れた妻は出て行き、家賃滞納で部屋からも追い出されてしまう。息子と安モーテルや慈善事業の世話になりつつ、起死回生を狙って証券会社のインターンに応募する。しかし、数十人のインターンから正式採用されるのは1名で、おまけに6ヶ月のインターンの間は無給であることが判明。親子の生活は困窮を極め…というストーリー。

観客を感動させよう!希望を与えよう!という意図で作られたのは間違いない。しかし、その目的は達成されていない。
実話だそうだが、クリス・ガードナーという人を知らないので、驚きもないし感銘も受けない。アメリカでは成功者としてよく知られた人物だから…だと思うのだが、主人公によるナレーションが入るのだ。その時の私はこういう感じだった…、これから始まる話はこんな感じ…、みたいに。
本人を知らない私にとっては、これは、愚作以外の何者でもない。完全に掴みに失敗していると思う。だって、俯瞰目線での語りを聞くと、これから始まる話が、もうオチが決まっている話なんですよ…と、観客を我に帰らせて、ストーリーに没頭することを疎外するではないか。それに、語り口が穏やかだから、絶対に成功するんだろうな…と判ってしまう。先がわかる話を、嬉々として観るなんて、よほどのことがないかぎりありえないと思う。

それに、実話ベースの罠が。ウソみたいだけど実話なんだもん…っていうエピソードが多い。
お国柄なのか、個人的な事情なのかわからないが、母親が息子を置いていく様子が、どうもしっくりこない。はっきりいってこの奥さんはクソ人間。劇中ではずっとイライラしっぱなしで、観ているこっちもイライラしてくる。ノイローゼになっちゃんただな…みたいな描写が不足しているせいなのか、なんかしっくりこない。

クリス・ガードナーが大変だったのはわかるし、綱渡りをしてきたのもよくわかる。素直に大変な状況だねぇ…と言える。でも、結局ガードナーは、すごく賢いから乗り切れたんだよ!という描写が、素直に共感させてくれない。彼が他の人間より賢いというくだり、このシナリオで必要か?ルービックキューブのくだりをエピソードを入れるためには必要だったのかもしれないが、邪魔な設定だと思う。

なんか違和感ばりバリバリだったから、調べてみたら(ってwikipediaだけど)、全然この映画と話が違う。まず、妻じゃなくて不倫相手じゃねーか。インターンの間、子供の面倒を見ていたことになっているけど、妻は子供を連れて行っている。正式採用されて、そこで働いたように描かれているけど、ほどなくして別の会社に転職している(なんだそりゃ)。その後に、妻が現れて子供を置いていって、父子家庭はそれから。ホームレス生活は事実らしいが、タイミングが全然違うじゃないか。実話ベースって、もう脚色の嵐じゃねえか。家無しで子供を育てながら、無給のインターンなんてすげーな!って思った、俺の気持ち返せや! なんかむかつくんだけど。

エンドロールの前にクリス・ガードナーの現在について文章が入るのだが、その後成功したんですよ…だけじゃ、感動できるわけもない。普通、自分と同じような境遇の人にチャンスを与えているとか、そういう感じにならないと、単なる自慢話じゃないか。
あ、そうか、ナレーションも含めて、単なる自慢話を聞かされてる感じになるから、つまんないんだ。納得。

 

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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