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imageX0022.png公開年:1964年 
公開国:アメリカ、イギリス、ギリシャ
時 間:146分
監 督:マイケル・カコヤニス
出 演:アンソニー・クイン、アラン・ベイツ、イレーネ・パパス 他
受 賞:【1964年/第37回アカデミー賞】助演女優賞(リラ・ケドロヴァ)、撮影賞[白黒](ウォルター・ラサリー)、美術監督・装置賞[白黒](Vassilis Fotopoulos)




英国人作家のバジルは、父がクレタ島に遺した炭鉱を再開するために船を待っていた。すると、ゾルバと名乗る男が何でもするから自分を雇えと言い寄ってくる。底抜けの楽天家で体も見るからに頑強なこの男に押し切られ、一緒に島に向かうことに。その後、島に着いてはじめに泊まった安ホテルの女主人とゾルバが親しくなったり、炭鉱の監督の息子に言い寄れらている美しい未亡人とバジルが恋仲になったりしながら、炭鉱の整備を進めていくが、工事は一向に進まず…というストーリー。

いくら父が島に炭鉱を遺したからって、別に生活にこまっているわけでもなさそうなのに、なんでこのイギリス人作家はそんなことするのかな?なんて疑問に思っていると、小汚いおっさんが自分を雇えと押しかけてくる。なんか秘密がありそうなヤツだな…なんて見ていると、今度は元娼婦のホテルのおばちゃんが出てくる。工事をしても島の奴らは、はっきりいってポンコツの田舎者ばっかり。これ、どうなっちゃうの?と、ワクワクしたりハラハラしたりで、なかなか面白くなりそうな予感がした。

『最後の誘惑』と同じ原作者。随所にキリスト教を匂わす描写もあるし、ゾルバがバジルに対して“資本家らしくしろ”みたいなセリフも出てきて共産主義思想の匂いもしてくる。
しかし、ちょっと時代背景が判らなすぎて、面食らってしまった。本当は、様々な困難を飄々とした態度で立ち向かっていく男達の様子を愉しむべき作品なんだろうけど、その後に巻き起こる、クレタ島民の行動のインパクトが強く過ぎて、観るべき部分をしっかりと観ることができなかったかも。宿のおばちゃんが思い出として語っている戦争はバルカン戦争(1912~13年)の話だろうか。だとすると本作の時代はいつなのか(第二次大戦前?後?)。この原作者はクレタ島の出身者みたいなので、まんざらフィクションではないんだろうけど、あまりに社会環境が特殊すぎる。リンチが公然と行われるは、独身者が死ぬと家財を掠奪するは、宗派の違う人間は葬式をしないで放置するは…。観ているこっちの頭がおかしくなりそうだった。

因習に支配され、日常と違う出来事に怯え、おろおろしたりぎゃーぎゃーと極端な行動をとる島民を見ていると、自分たちも原発を持っているくせに勉強せずもに、ただただ“放射能だ”と騒いで逃げろ!日本は危険だ!と騒ぎまくる外国人に重なって、非常に腹立たしくなってしまった。
#クソみたいな精度の機材で放射能測定して、東京に寄港しただけの積荷から日本ですら検出されていない放射線量が検出されたとバカな発表をした、どこかの国のことは、私は一生忘れない。

金田一耕助に解決してほしくなるくらいなんだけど、等々力警部すら存在しないくらい無法地帯のクレタ島。もう私だったら、それを見た時点で、この島で何かしようなんて思わず、一目散に島から去ると思うが、彼らはそれでも炭鉱を掘り続ける。だけど、最後になっても、なんでバジルはここまでして鉱山を再建しようとしているのかよくわからなかったりする。また、一方のゾルバの軽はずみな行動も、受け入れがたいものがある。

古い作品だからというわけではなく、とにかく不思議に映った作品だった。観終わっても“理解した”とは言いがたく、咀嚼し切れなった感じで、お薦めしにくい作品。



負けるな日本

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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