忍者ブログ
[438]  [437]  [436]  [435]  [434]  [433]  [432]  [431]  [430]  [429]  [428
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

image1503.png公開年:2009年 
公開国:日本
時 間:113分
監 督:吉田大八
出 演:堺雅人、松雪泰子、満島ひかり、中村優子、新井浩文、児嶋一哉、安藤サクラ、内野聖陽、品川徹、大河内浩、石川真希、古舘寛治、近藤智行、安藤聖、玉置孝匡、俵木藤汰 他
コピー:嘘のない恋愛なんて、退屈でしょう?
実在した結婚サギ師。滑稽だけど、なぜか切ない。


父はカメハメハ大王の末裔、母はエリザベス女王の妹の夫のいとこ、現在は米軍特殊部隊ジェットパイロット、36歳のアメリカ人ジョナサン・エリザベス・クヒオ大佐。しかし、その正体は、微妙な変装にもかかわらず、ウソの経歴で女性たちを次々騙しては金を貢がせる結婚詐欺師。弁当屋の女社長しのぶには結婚話を信じさせ、一方、博物館学芸員の春にも興味を示す。さらに、銀座のホステス未知子にも巧みに近づくクヒオ大佐だったが…というストーリー。

日本の犯罪史の中で、血なまぐさい話もなく、普通に考えたらウマくいくわけないだろ?ってレベルで、ここまで特異に輝く人物はいないだろう。数々のドキュメンタリー系バラエティ番組で紹介され、その度に、多くの人の首を傾げさせている。スゴク興味をもっていた人物である。
#まあ、そこまでいう割には劇場にはいかなかったんだけどね。

若干、年齢の設定は異なるものの、騙しのテクニックは伝えられている通りのもので、事件をよく研究していると思う(そのくらいあたりまえか)。
(誤解を恐れず言えば)「女性の欲するものを提供しているだけ」その点を突き詰めていくストーリーは、おもしろいに違いない。松雪泰子演じる弁当やの女社長との絡みや、博物館学芸員の春の心の隙間に入っていく様子は実に痛快で、このまま女から女へ捕まることなくスリ抜けていく様が展開されるなら、さぞや楽しい映画だろうと、ものすごく期待した。

ところがどっこい、弁当屋のダメ弟が登場し恐喝し始めたら、とたんにつまらなくなる。だって、もう後は、これからどうやって捕まるのかしかないのだから。それって予測していた展開とはまるで真逆。中盤以降は追い詰められていく展開だけなんて、つまらないこと極まりない。そこをめげずに、別の街の女を渡り歩きでもするのかと思いきや、結局その辺の女の間をちょろちょろするだけ。

挙句の果てには、北海道の子供時代に虐待されていたから…なんて、多重人格者が形成される過程じゃあるまいし、そんな同情なんだか言い訳なんだかわからないような説明なんか、なんの面白みもない。実際、多重人格でもないし、自分でも本当かウソか判然としなくなっていたなんてことはなく、はっきり犯意は自覚している演出をしているじゃないか。なんだこの脚本。なんだこの監督。期待していただけに、バカじゃなかろうかと怒りたい。
せっかくのすてきな題材を台無しにした。フォアグラでチャーハン作られたみたいながっかり具合。おや?いま並行して観始めた『「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』もこの監督作品だよ。観るの止めようかな。アホらしくなってきた。

メインの堺雅人、松雪泰子の演技はなかなかよろしかったけど、満島ひかりをキャスティングしているってことは、もっとセクシー描写に倒すのかと思ったけどそうでもなかったし、彼女だけじゃなく全体のキャスティングが何か中途半端。

とにかく、ピリっとしない作品。残念だけどお薦めしない。だれか“クヒオ大佐”作り直して頂戴。

拍手[0回]

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
プロフィール
HN:
クボタカユキ
性別:
男性
趣味:
映画(DVD)鑑賞・特撮フィギュア(食玩/ガシャポン)集め
自己紹介:
一日一シネマ。読んだら拍手ボタンを押してくだされ。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
リンク
カウンター
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
ブログ内検索
最新コメント
[06/03 離脱ラバ]
[06/03 離脱ラバ]
[06/03 離脱ラバ]
[04/28 ETCマンツーマン英会話]
[10/07 絶太]
最新トラックバック
Copyright © 2009-2014 クボタカユキ All rights reserved.
忍者ブログ [PR]