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image1595.png公開年:2010年 
公開国:日本
時 間:122分
監 督:谷口正晃
出 演:仲里依紗、中尾明慶、安田成美、勝村政信、石丸幹二、青木崇高、石橋杏奈、千代将太、柄本時生、キタキマユ、松下優也、田島ゆみか、加藤康起、加藤理恵、遠山俊也、肘井美佳、柴田光太郎、竹内晶子、岡野真也、樋口真央、水谷彩音、山梨ハナ、安野遥、佐野憲彦、久野雅弘、吉満涼太、伊藤ふみお、早坂実、菊地一浩、樋口史、村上めぐみ、田井中蘭、坂井一郎 他
コピー:あなたに、会いにいく。
記憶は消えても、この想いは消えない。時を超えて、今、新たな物語がはじまる。

母が勤務する大学に合格し、卒業を待つだけの高校3年生芳山あかり。あかりは母の和子と二人暮しで、幼い頃に出て行った父親の記憶はほとんど無い。そんなある日、母・和子が交通事故に遭い、昏睡状態に陥ってしまう。一時的に意識を取り戻した和子は“過去に戻って深町一夫に会う”という約束を、自分のかわりに果たすようにあかりに告げ、再び昏睡に。あかりは和子の開発した薬を飲み1972年4月に行くように念じるが、誤って1974年2月と念じてしまう。そこで出会った大学生の涼太に手伝ってもらいながら深町一夫を探すのだったが…というストーリー。

吾朗ちゃんは尾美としのりでいいんじゃねーの?とか、なんで芳子はショートカットじゃねーのよ?なんて色々よぎったんだけど、ふとあることに気付く。尾道じゃないじゃん。そういえば大林版って1983年公開で内容的にも同年が舞台。本作は1972年の戻ろうとしていたぞ…。と、色々考えると、これは、半ば伝説ともいえるNHKドラマ『タイムトラベラー』の続編じゃんか!ほっほう、そう来たか。ドラマ版は観たことがないので、設定やら細かいディテールやら、わからないもの。言及のしようがない(笑)。

さて、2006年のアニメ版よりも、こちらのほうが正統な(?)続編ということだろうけど、原作を読むか大林版を観ていない人が、この作品を理解できるのか否か。母がなんで薬を作ってるのかとか、いきさつはまったく不明だろうし、母娘で同じ経験(愛する人を忘却)をしてしまうせつない感じとか判らないんだよね。かといって、いちいち説明するのもダサいから、知らない人もそれなりに楽しめて、知ってる人はより楽しめる…そんな線を目指したってことか。確かに、そういう意味では成功しているかもしれない。

今は週休二日だからわかんないだろうけど、土曜日の学校の雰囲気とかよく表現できているよ。セットとか小道具の時代考証は本当によくがんばっているし。
SFオタクを登場させるのはご都合主義だと思うけど、未来からきたってことをあっさり納得してもらったほうが話しは早くて、そこですったもんだやられるよりはずっといい(そういうドタバタを見せたいわけじゃないしね)。
2年ずらすことで、父親との関係を絡めたり、いまの世代のおこちゃま高校生には、逆に新鮮な“神田川”状態を経験させるのも面白い。脚本家なのか監督なのか企画Pなのかわからないけど、この二年ずらしのアイデアを思いついた人が本作のMVPだ。

まあ、マンガチックなタイムトラベルの演出がうっとおしいとか、転落事故の件がヒネリが無さ過ぎる点など、もっと工夫する余地がないわけではない。あの昔の事故を紹介するTV番組はいらないんだよね。吾朗ちゃんが「昔、ツアー旅行にいく予定だったんだけど、チケット忘れて乗り遅れちゃってさ。でも、そのツアーで途中事故があって…」くらいにボカしておけばよかったと思う。でも、半分以上は雰囲気を楽しむ映画なので、許せる範囲。そういう部分を超越して、とても好感が持てる作品といえるので、お薦めしたい気分。リアルタイムで大林版を観た人ならば、なおのことアリだろう。

#仲里依紗は映画の人だね。CMやバラエティでは何の魅力も感じないけど、映画では輝いているよ。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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