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公開年:2007年
公開国:アメリカ
時 間:95分
監 督:カーステン・シェリダン
出 演:フレディ・ハイモア、ケリー・ラッセル、ジョナサン・リス=マイヤーズ、テレンス・ハワード、ロビン・ウィリアムズ、ウィリアム・サドラー、レオン・トマス三世、ジャマイア・シモーヌ・ナッシュ、ミケルティ・ウィリアムソン、アーロン・ステイトン、ロナルド・ガットマン 他
ノミネート:【2007年/第80回アカデミー賞】歌曲賞(Tevin Thomas、Charles Mack、ジャマル・ジョセフ“Raise It Up”)
【2007年/第13回放送映画批評家協会賞】若手男優賞(フレディ・ハイモア)、ファミリー映画賞
コピー:きっと会える。この音の先に、愛が聞こえるから。
ニューヨークの養護施設で育った11歳の少年エヴァンは、類い希な音楽の才能を持っており、音楽こそが自分を両親の元へ導いてくれると信じて疑っていなかった。11年前、新進チェリストのライラとロック・ミュージシャンのルイスが運命的に出会い恋に落ちたものの、ライラの父によって仲を引き裂かる。その後妊娠が発覚した後、ライらはは交通事故に遭ってしまうが、目覚めたとき死産したと父親に告げられたのだった。実は赤ん坊は父親により施設に預けられていたのだったが。以来、ライラは傷心の日々を過ごし、彼女を失ったルイスも音楽への情熱も失い金融業界で働いていた。両親への思いが募るエヴァンは施設を抜け出し、マンハッタンに辿り着き、やがて、ウィザードと呼ばれる元ストリート・ミュージシャンにギターの才能を見出され、路上パフォーマンスで日銭を稼ぐ生活に身をやつすのだったが…というストーリー。
ファンタジーでもなかろうに偶然に偶然を重ねすぎて、戸惑ってしまうほど。主人公の能力が超人的過ぎるのも、ちょっと共感するのを阻害している感じ。ロビン・ウィリアムズが最大の悪役であることからわかるように、エグいシーンも残酷なシーンもまるでこの世には存在しないような世界観。まず、このノリが許容できるか否かが一つ目のハードル。これがダメなら、半分くらいで観るのを止めてしまうはず。
この、偶然すぎる感じを逆手にとって、「そんなアホな!」ってくらいに突き抜けてくれれば、割り切れたかもしれないけど、そこまで昇華されてはいない。
それを乗り越えたとして、するすると都合よく“わらしべ長者”ばりに話が展開する。本当はピンチの連続のはずなのに全然ピンチに思えず。エヴァンは音楽に導かれているのだから…ということとで、行く先々に音楽関係者が現れ、彼に手を差し伸べてくれる。
音感の良さや楽器を我流で弾いてしまうのは良しとするが、観ただけで音符の概念を理解してしまうのは、どうなんだか…(わたしはここで完全に冷めてしまったけど)。
まあ、韓国ドラマのベタベタ展開を観て、「それがいいんじゃない!」と言える人には、間違いなく愉しめる作品ではあると思う(←ああ、これが一番本作を端的に現しているかも)。親の出会いも出来過ぎて引きまくりではあるのだが、臆面も無くとことんベタベタやられると、やっぱりちょっと鳥肌がたってしまう。ただ、鳥肌がたってしまった自分に腹が立つというか、「ま、いいか」とイライラが半分の変な感覚。あまり文句を付ける気もおきなくって、駄作ではないが凡作ってところ。特段お薦めはしない。
#フレディ・ハイモアがハーレイ・ジョエル・オスメントがよくやる媚びたような表情をすることがって、少し気持ち悪く感じた。
負けるな日本
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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