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image1923.png公開年:2011年
公開国:アメリカ
時 間:93分
監 督:ダンカン・ジョーンズ
出 演:ジェイク・ギレンホール、ミシェル・モナハン、ヴェラ・ファーミガ、ジェフリー・ライト、マイケル・アーデン、キャス・アンヴァー、ラッセル・ピーターズ、スーザン・ベイン 他
コピー:警告:このラスト、映画通ほどダマされる。



列車の中で目を覚ましたコルター・スティーヴンスは、正面に座っていた女性に親しげに話しかけれるが、まったく見覚えが無い。なんで電車に乗っているのかも判らない。自分は陸軍大尉でアフガニスタンでヘリ操縦の任務についてはずだ。トイレに駆け込んで、持っていた身分証明書を見ると、“ショーン・フェントレス 教師”という記載が、そして、鏡に映っていた姿が自分ではないことに動揺する。そして、しばらくすると、列車は大爆発を起こし、炎に巻き込まれ死んだとおもった矢先、再び目を覚ます。そこは狭くて薄暗い密室。モニターに移る軍服姿の女性から、列車の爆発事故について質問されるが、自分のおかれた状況がわからず、説明を求めるコルター。彼が体験したのは、その日の朝7時48分に発生した実際の列車爆破事件の犠牲者の記憶の世界で、死亡前の8分前までの記憶に潜り込めるという“ソースコード”とよばれる軍の特殊プログラムだったのだ。彼は、8分間の中で、列車内を捜索して犯人を特定するというミッションを与えられていたのだ…というストーリー。

一歩立ち止まって冷静になれば、科学的なリアル度は極めて低いし、矛盾だらけ。死んだ人の記憶をサーチすることができても、その人が見ていなかったものまで再現できるわけがないし、記憶の中を自由に振舞って、実際におこってもいないこと(例えば相手のリアクション)が生まれるわけがない。
じゃあ、そんなポンコツ設定で興醒めしちゃうのか?いや、それがまったくしない。なぜか、それを考えさせないスピード感のある展開だから。そして、この部屋は何なのか?この男は何で記憶をなくしているのか?戦場で何があったのか?何でこんなことをやらせれているのか?この男は本当はどういう状態なのか?と謎の波状攻撃で、隙を与えないから。

そして、いくら何回も繰り返せるからといって、たった8分でどうやって犯人を捜すんだよ!っていうハラハラとサスペンスチックの融合。そして、戻ってくるタイミングで死ななきゃならない(もちろん苦痛を伴って)。だけど、自分の生命はもちろん、他人の生命も救おうっていう主人公の健気と刹那が入り混じったような気持ちにちょっとグっとくる。そして、もう十分だと彼を解放するグッドウィンの気持ちと勇気にも、同じくグっとくる。
SF、サスペンス、ミステリー、アクション、そして恋愛であり生命のドラマでもあり、これがうまく渾然一体となった作品。いいシナリオだ。高く評価したい。

タイムマシンではないから、最後の記憶世界の中で、乗客すべてが笑顔で終わったって、かれらが成仏できるわけでは決して無い。それは判っているけれど、せめても…という思いで、微かに救われる。そして、なぜか、時間は停止せずに、そのまま記憶の世界は動き続ける。まあ、観念の世界だし、そうあって欲しいという願いの現われとしてアリだなと思った。むしろ、天国でもない、輪廻転生でもない、新たな死後の世界観を提示したといってもよい終わり方だと…。

いい映画だったな…、とう思った瞬間やりやがった。タイムマシンではない…という、この映画の根底を壊すラスト。この映画の唯一の不満は、ラストである。詳細は言わないが、これはダメだ
コピーで「映画通ほどダマされる」とかいってるけど、持ち上げてどうするつもりなのか。はっきりいって映画を壊しているラストだと思う。蛇足だよ。
これに焦点を当てている、日本の配給会社ってアホなんだなぁ。“映画通”だって、プププ(笑)。通がどうだとかそういう次元じゃないよね。馬鹿みたい。ディズニーだけど、このコピーつくったヤツ誰よ。センスね~。ものすごくいい映画なのに、台無しコピーだね。オレが本国ディズニーの担当者なら、クレームつけるレベル。是非とも、このラストを覗いた再編集版を作成してほしい。そう思ったくらいだ。
よく考えたら“ミッション:8ミニッツ”って日本のタイトルも安っぽさ満載で、かえって観にいきたくなくなるじゃん。本当に、このコピーとタイトル考えたやつクビにすればいいと思うのね。

まあ、このラストを差し引いても良作だと思うので、是非観て。本当にラストがなければ、傑作の範疇に入れたかもしれない。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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