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公開国:アメリカ
時 間:116分
監 督:ジョン・ヒューストン
出 演:シルヴェスター・スタローン、マイケル・ケイン、カロル・ローレ、ペレ、マックス・フォン・シドー、ダニエル・マッセイ、ティム・ピゴット=スミス、ジュリアン・カリー、クライヴ・メリソン、モーリス・ローヴ、ボビー・ムーア、アミドウ、アーサー・ブラウス、アントン・ディフリング 他
1943年、ドイツ南部ゲンズドルフ捕虜収容所。サッカーに興じる捕虜たちの中に、かつての名選手だったコルビー大尉を発見したドイツ軍情報将校シュタイナーは、連合軍捕虜チームとドイツ代表による親善試合を思いつく。シュタイナーが上層部に掛け合うと、それをプロパガンダに利用しようという思惑と一致し、許可が下りる。コルビー大尉は、選手の待遇改善を条件に試合を受諾、メンバーの人選を行う。一方、連合軍捕虜の上官たちは、試合を利用した脱走計画を練り、コルビー大尉にこの計画に参加するように命令する。その後、試合会場がパリに決定すると、米軍捕虜のハッチがパリのレジスタンス組織と連絡を取るために収容所を脱走し…というストーリー。
ペレの登場にびっくり。他にも往年の名選手が出演しているようだが、私サッカーに詳しくないのでわからん。でも、さすがに役者にサッカーをやらせたら興醒めしただろうから、プレイヤーをつれてきたのは成功。それに、普通の兵士なんて朴訥だからね。演技ができないくらいの方がリアルだったりする。
シナリオでは、かなり杜撰な部分が散見。
物資の無い中、人形つくるとか(それも発砲スチロールとか)…、なんか群集の中に、現代的なジッパーの付いた服を着てつ人がいるのか…、なんで試合開始してから一生懸命穴を掘るのかとか…、もうちょっとしっかり作れよと思う部分が多々あって、結構なトンデモ作品で、全体的に粗が目立つ。
突然、スタローン演じるハッチが、キーパーの才能があると持ち上げられる。まさか、はじめの選手集めのときにキーパーをチョイスしてないとか?あほか?と思ったら、ちゃんといた。後でご都合主義的に骨折られてた。ちょっと判りにくいよ。
対して、コルビー大尉がハッチを毛嫌いするシーンがあるのだが、サッカーの技量だけの問題ではなく、杜撰な計画で部下に脱走をやらせる士官たちの態度が気に喰わないのだ…ってことが判り、その仲間たちへの愛に気付くハッチ…なんていう、いい描写もある。そういう娯楽と脱走のハラハラがうまくミックスされているのでアリ。こういう悪ノリ作品は、逆にヒットする傾向にある。
脱獄モノは、意外と娯楽要素が強いものだけど、本作はその最たるモノ。極めてマンガだけど、佳作だと思う。
#だけど、連合国こそ正義というアメリカ様のクソ理屈によって、世界の平和が遠のいているのは事実。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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