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公開国:アメリカ
時 間:146分
監 督:スティーヴン・スピルバーグ
出 演:ジェレミー・アーヴァイン、エミリー・ワトソン、デヴィッド・シューリス、ピーター・ミュラン、ニエル・アレストリュプ、トム・ヒドルストン、パトリック・ケネディ、デヴィッド・クロス、ベネディクト・カンバーバッチ、セリーヌ・バッケンズ、トビー・ケベル、ロバート・エムズ、エディ・マーサン、ニコラス・ブロ、ライナー・ボック、ジェフ・ベル 他
受 賞:【2011年/第17回放送映画批評家協会賞】撮影賞(ヤヌス・カミンスキー)
イギリスの農村で、一頭の美しい馬が農家に買われる。農夫テッドは農耕馬を買うつもりだったが、その馬のあまりの美しさと、競り合った相手が地主だったために、意地になって高額で競り落としてしまったのだ。妻には頭を下げてでも返して来いといわれるが、息子アルバートの懇願により、育てることに。馬はジョーイと名付けられ、アルバートは愛情を一心に傾ける。それに答えるように臆病で奔放だったジョーイも、賢い馬に成長していくのだった。そんな中、戦争が勃発。テッドはあまりの困窮に耐え切れなくなり、アルバートを知らぬ間に、ジョーイを軍馬として売ってしまう。ジョーイはニコルズ大尉の馬としてフランスの前線へと送られ、ついにドイツ軍を決戦の時を迎えるのだが…というストーリー。
やたらと長尺なんだけど、お馬さんの流転を語るにはこのくらいないと表現できない…というのは理解する。とはいえ、やっぱりちょいと長いね。ディズニー映画では、あまり無い長さかも。子供はまずダレるだろうね。
お馬さんはやっぱりキレイで、絵になるのだが、犬よりも表情も動きのバリエーションも乏しくて、ちょっと感情移入できる要素が足りなかったかも。
地主と小作人。それも舞台はまともに耕作もできないような土地。そこで、地主がものすごくイヤなヤツで、散々テッド親子のことを馬鹿にする。さぞやギャフンと言わせるような展開があるのかと思いきや、一矢報いた程度。ケン・ローチの映画みたいな舞台なんだけど、階級闘争とかそういうことはおこらない。
地主の息子も一緒に出兵していて、親と同じようにイヤなやつだから、そっちで溜飲を下げてくれるのかと思ったら、最後はけっこういいやつになったりして。
途中で出てくる、感じのクソ悪いドイツ軍曹も、きっと痛い目にあうに違いない…と思ってみていたのだが、特段ひどい目にあうわけでもなかった。
まあ、そんな小手先の勧善懲悪的な展開が良いというつもりはない。だけど、なんかスカっとしない。
ああ、馬ちゃん、アルバートと出会えてよかったねえ…と、心から思ったのは事実。だけど、心が動かない。
せっかく馬との再開を果たしたのに、見知らぬジジイに競り負けてしまう。自分の娘の思い出の馬だから、まあ理由は正当だし、実際その権利はあるような気がする。で、ジジイはその経緯をアルバートに説明しているのだが、ジジイが親父のペナントをアルバートに見せると、アルバートは「なんでそれを持っているの?」という。自分がジョーイにつけたんだろうが。さっきジジイが自分が飼っていたと説明していたんだから、持っていても不思議はないじゃないか。アルバートはジジイの話を聞いていなかったのか?それとも底抜けの馬鹿なのか?(笑)
どうも引っかかるのは、ジョーイという馬が、色んな人から愛されたのは、“美しい”から…という点。所々、仲間の馬を庇ったりするのだが、そういう性格的な魅力を表現したシーンはそれほど多くない。結局みんな、この馬は美しい美しいって、持って生まれた容姿を褒めてるんだよね。人間に置き換えたら、美人だから特別扱いされてますってことだよね。何それ…って思わない?
ドイツ兵が普通に英語を喋ってて、ふつうにイギリス兵と会話しちゃうのを、どう捉えればいいのやら。原作は児童文学なのかもしれないが、子供は置いてきぼりだし、もうちょっとリアルを追求したほうが良かったような気もする。
悪くない映画ではあるんだけど、心にはさざ波程度しかおこらない。泣くツボ、応援したくなるツボ、ドキドキするツボ、すべて微妙にはずしていて、まったく心を奪ってくれない。ちょっと残念。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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