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公開年:2005年
公開国:アメリカ、イギリス
時 間:109分
監 督:ガース・ジェニングス
出 演:マーティン・フリーマン、サム・ロックウェル、モス・デフ、ゾーイ・デシャネル、ビル・ナイ、ジョン・マルコヴィッチ、ワーウィック・デイヴィス、アンナ・チャンセラー、ケリー・マクドナルド、アラン・リックマン、スティーヴン・フライ、イアン・マクニース、ヘレン・ミレン、トーマス・レノン 他
コピー :DON'T PANIC



ある日、世界各国の上空に無数の宇宙船が突如出現し、アナウンスを開始。太陽系に銀河バイパスを作るために、建設予定エリアにある地球を爆破するとのこと。施工を担当するヴォゴン星人によって、地球はあっさりと爆破。ところが、イギリス人のアーサー・デントだけが生き残ってしまう。彼を助けたのは15年来の親友フォードだったが、実はフォードは異星人で、宇宙を旅するためのガイドブックで銀河系最大のベストセラー『銀河ヒッチハイク・ガイド』の編集を務める人物。2人はヴォゴン建設船団の宇宙船をヒッチハイクして爆発を逃れたのだ。しかし、ヴォゴン星人のジェルツ大尉は、ヒッチハイカーが大嫌い。2人は拷問された末、宇宙空間に放り出されるのだが、たまたま通りかかった銀河系大統領ゼイフォード・ビーブルブロックスが乗る“黄金の心号”に救出される。しかし、ゼイフォード大統領は、職務を放棄してとある計画を進めている真っ最中で、銀河政府から執拗に追跡されている状況で…というストーリー。

印象的なイルカのくだりからはじまる。イルカは地球で2番目に賢い動物で、人間が1番ではないということなので、別に1番の動物がいるということ。そこは一応伏線になっている。

SFパロディと称されることが多いが、あまりパロディ的要素は前面には出てこない。捏ねくり廻すような説明など、いかにもイギリスらしいアイロニーあふれるコメディである一方、単なるおふざけかと思いきや、半分は哲学的な思索で出来上がっている作品。銀河系大統領は究極的にくだらない人物なのだけど、彼が追い求めている“謎”が究極的に哲学的な内容だったりする。この振幅こそが、本作の魅力だろう。ノリが掴めれさえすれば、非常に愉しめると思うが、乗り損ねて置いてきぼりにされたらポカーンとなる。

原作ありの作品らしいが、おそらくそのせいで、映画上本当に必要なのかどうかわからない設定が散見される(フォードとゼイフォードが腹違いの兄弟とか)。上に書いたイルのくだりもそうなのだが、伏線なのかストーリー上無視していい小ネタなのか判然としないエピソードが波状攻撃で押し寄せてくる感じ。それぞれにメリハリが無いので、全部頭に入れようとするとちょっと疲れちゃうレベル(これも、脱落者を生む要因)。

実は他にも生き残っていた地球人女性トリシア。どうも彼女の行動がわからん。大統領に好意があるのか、アーサーに気があるのか、途中でよくわからなくなる場面がある。こういうところをみると、ヘタクソな監督なのかな…と感じる。全体的に勢いで乗り切ろうという意図がみられるが、むしろ本作は、もっと緩いペースでじっくり描いた方が、おもしろくなったと思う。

ちょっとネタバレぎみだけど、地球のバックアップのくだりになると、ポカーンとなった人もちょっと目が醒めるだろう。哲学的な思索が発展していけば当然宗教的な領域に踏み込まざるを得ないわけだが、“天地創造”を揶揄する展開に。でも、タブーを犯しているな…という背徳感までは生まれていない。もうちょっと突き抜け感が欲しいところ。

他のSFコメディとは一線を画すセンスなので評価したいが、おそらくその魅力は原作に盛りだくさんなのだろう。映像化したメリットは“無限不可能性ドライブ”の表現くらいだろうね。微かにお薦め…くらいの表現に留めておくことにする。まあ、典型的なカルト作品だ。
#イルカに単独で地球を離脱できる能力があり、且つ危機を伝えるという指名が無いのなら、なぜ新地球に存在するのか…という単純な疑問が湧いたが、どうでもいい話かな…。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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