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公開国:アメリカ
時 間:88分
監 督:モンス・モーリンド、ビョルン・スタイン
出 演:ケイト・ベッキンセイル、スティーヴン・レイ、マイケル・イーリー、テオ・ジェームズ、インディア・アイズリー、チャールズ・ダンス、クリステン・ホールデン=リード、ジェイコブ・ブレア、アダム・グレイドン・リード、キャトリン・アダムズ 他
コピー:新たな敵は、<人類>。
信頼していたビクターに騙されていたことを知り、その怒りから彼を粛清するセリーン。ハイブリットとなったマイケルと共に逃避行を続け、ヴァンパイアからもライカンからも追われる身となっていた。その後、人間社会は両種族の存在を公表し、明確に弾圧を開始。ヴァンパイアからもライカンの数は一機に減少することになった。セリーンも、結局人間に捕らえられ、以後バイオ企業アンディジェン社に冷凍監禁されるのだった。12年経ったある日、突然眠りから覚めたセリーンは、施設から脱走。マイケルの存在を捜したが、その過程で、生まれながらの混血種の少女イヴと出会い…というストーリー。
第4弾だけど、前作はビギンズ物だったので、実質3作目といってよい。2作目の『~ エボリューション』で自分の出自だけでなく、ライカンもヴァンパイアも同じ血筋だったという、なかなか無茶な展開を見せてくれた。そしてハイブリットの男を逃亡するというオチ。両種族から追われる展開で続けることもできなくはないが、さすがにつまらない(むしろ、そこで終わってくれたほうが潔かった気もするが)。
そこで、12年の眠りにつかせて、その間に両種族とも絶滅の危機に瀕する状態という、パラダイムシフトをおこして新展開に突入。むりやりな引っ張り方が『バイオハザード』シリーズを彷彿とさせる。
前作から妙に間が空いてしまったので、本作の冒頭では、1作目と2作目のダイジェストが流れる。たしかにこの説明がないと、思い出せないだろう。
対象としているターゲットの違いだけあって、基本設定は『トワイライト』シリーズとさほど変わらない。なんで、アメリカ人は、狼男一族とバンパイア一族の争いという構図が好きなのか。そして、その間に禁断の愛が生まれる展開が好きなのか。
おそらく、長らくアメリカ社会に横たわってきた、白人による黒人の迫害という構図が、無意識に投影されているからだろう。個々人の間では、うまく折り合いをつけていることもあるし、好意が生まれることすらあるが、公式には両陣営は立場を分かつべきものとされており、生まれた親和や愛情も、そういう社会構図によって最終的には霧消していく。ライカンもヴァンパイアも同じ血筋だったという展開も、これも、白人も黒人も同じ人間で、その間の争いなんてものは、実に空しいもの…という主張を遠まわしに表現したものだと思う。
蒼黒い世界の中に、凛と立つセリーン。そのケイト・ベッキンセイルのはっとするような美しさが、異常なほどに際立っていたのだが、本作では、美貌の劣化が否めない。その分、アクションで…と思うわけだが、ライカンの動き(フルCG)も劣化してしまっている。興醒めするくらい動きが悪い。
太陽に当たっても大丈夫になっちゃっているので、以前の耽美というか陰湿というか、そういう世界観の中にあるスリリングさも薄れてしまったし。
ライカン、バンパイア、人間の三つ巴になるのかと思いきや、直接的なバトルという意味では、人間はあまり登場せず、結局は人間に化けたライカンと、生き残りバンパイアといういつもの流れに。まあ、こんなもんだろうという諦めはつくのだが、何をどうひっくり返しても、各種族が破滅する以外の道は、想像しにくく、最終的にこの“サーガ”はどうなっちゃうんだろう…という興味が涵養されないのが、本シリーズの弱いところだ。『バイオハザード』シリーズの6割くらいのおもしろさ…という評価が妥当かと。
もう、こんなに中途半端になるのなら、そんなアホな!ってくらいの、ムチャクチャな展開で終わってくれないものだろうか…と。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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