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公開国:アメリカ
時 間:113分
監 督:ティム・バートン
出 演:ジョニー・デップ、ミシェル・ファイファー、ヘレナ・ボナム=カーター、エヴァ・グリーン、ジャッキー・アール・ヘイリー、ジョニー・リー・ミラー、クロエ・グレース・モレッツ、ベラ・ヒースコート、ガリー・マクグラス、イヴァン・ケイ、スザンナ・カッペラーロ、クリストファー・リー、アリス・クーパー、ウィリアム・ホープ 他
200年前、リバプールからアメリカに移住したコリンズ家は、水産加工業で財を成し、町の名前になるほどの名士となった。成長した息子のバーナバス・コリンズは、コリンウッド荘園の所有者となり、裕福な暮らしを謳歌していた。プレイボーイだった彼は、使用人のアンジェリークと深い仲になりながらも、彼女を無碍に振ってしまう。実は彼女の正体は魔女で、バーナバスの両親を呪い殺してしまうのだが、一時は悲しむものの、その後も彼のプレイボーイぶりは変わることなく、美しい娘と恋に落ちる。そんな彼を見てますます怒り心頭のアンジェリークは、更なる呪いでコリンズをヴァンパイアに変え、生き埋めにしてしまうのだった。それから200年たった1972年。彼はふとしたことで墓から開放され、コリンウッド荘園に向かう。しかし、コリンズ家はすっかり没落してしまい、爪に火を灯すような貧しい生活をしており…というストーリー。
ここ数年のティム・バートン作品は正直ひいき目で観ていた。大好きだったことのティム・バートンはいなくなっていた。しかし冒頭から、生臭そうな魚、かぼちゃ、岬の木、青白い空間。もう、あのことのバートン臭が漂っているではないか。バートン臭は女性キャラにも感じられる。支配欲の強い美女、薄幸で清楚な乙女、とっつきにくが親近感のあるおてんば娘。まさにバートン作品の女性類型。そして、嫁(籍は入ってないけど)の扱いがぞんざいなのは、昨今の傾向(いい意味で)。
#ちょっと女性キャラが多すぎな気はするけど。
そして、コメディの主人公でありながら、あっさりと何の罪も無い市民を惨殺する、容赦無さ。そうそう、このモラルの境界線が人外なノリが、魅力なのだ。
この手のバートン作品は、最後はうやむやのドタバタで終わる傾向が強かった。でも、本作は、きっと『マーズ・アタック』のようにいい感じで終わってくれるはず! だって、ばあちゃんがいるからね…なんて思っていたら、突然、狼娘が登場!思わず「説明、説明!」と叫んでしまうほど唐突(一応、説明はしてくれたけど)。なかなか弾けてくれたので良しとしたいところだが、その分、ばあさんは全然活躍しなかったのはちょっぴり不満(笑)。
200年の世界のズレみたいなものにスポットを当てたコメディにもできただろうし、没落した一族を盛り返す逆転劇のにもできただろう。また、センチメンタルさを強調して『シザーハンズ』や『ビッグフィッシュ』、はたまた『コープスブライド』のようにウェットな作品にもできただろう。しかし、結果的にいずれにも寄せるなかった。軽妙で飄々としたノリを維持し続けてくれたことで、昔の雰囲気を復活させつつも、過去のいずれの作品とも違う雰囲気に仕上がっている点を評価したい。
ああ、あの頃の、ティム・バートンが帰ってきてくれたな。家庭が安定して、好きなものをただただ作品にぶつけていた頃に戻れているんだなと、嬉しくなった。
#はじめ、クロエたんだってわからなかったな。成長著しい。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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