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公開国:アメリカ
時 間:86分
監 督:サム・ライミ
出 演:ブルース・キャンベル、エレン・サンドワイズ、ベッツィ・ベイカー、ハル・デルリッチ、サラ・ヨーク 他
5人の男女が休暇を過ごすために、テネシー州の深い森の小屋を訪れた。不穏な空気が漂っているものの、楽しく過ごそうとする面々。しかし、夜、地下室へ通じる戸が急に撥ね上がる。不審に思ったスコットとアッシュが地下へ降りると、そこには、古い探検、テープレコーダー、“死者の書”というタイトルの本を発見する。テープには、死霊の研究をしていた学者の研究成果が録音されており、死霊を呼び出すことに成功するものの、逆に死霊に襲われてしまったという内容だった。さらにテープには、呪文が録音されており、その呪文のせいで小屋の周りの死霊が蘇ってしまう。アッシュの姉のシェリルは、庭の木に絡みつかれ、枝に襲われてしまうが、必死で脱出。半狂乱になったシェリルは、森から出ると言い張り、アッシュと二人で車で脱出する。しかし、途中の橋が壊れており脱出できず、小屋に戻るしかなかった。しかし、小屋に戻ると、シェリルが死霊にのり移られてしまい…というストーリー。
サム・ライミのデビュー作。若い男女が休暇で森で過ごす…っていう基本パターンや、音で驚かす手法なんかも、1980年製作の『13日の金曜日』のほうが先で、特に目新しくはない。
これが自主制作映画であることを前提に観れば、そりゃぁ映画愛満載で、胸が熱くなるのは間違いない。この荒削りな情熱、形にするパワーは尊敬に値する。予算が無いが故に、偏執的ともいえる特撮の手の加え方や、独特なカメラワークなど、技術で補った点は好感が持てる。
乗り移られた女性たちは閉じ込められて、悪態をついたり、隙あらば攻撃してくるんだけど、姉や恋人なもんで、スカっと殺すわけにはいかない。もしかしたら戻るかもしれないしね。だけど、そうも、その辺の心の機微まではうまく表現できていない。それにしても、役者のレベルが低いのはもうちょっとなんとかならなかったのかと。あまりにも大根役者すぎる。
最後はカオス状態になっちゃうけど、それまでは、のり移られるのは全部女性だけなんだよなぁ。なぜか襲われるのは男性という構図。はじめは躊躇するものの、最終的には、ぐっちゃり殺めておしまい。サム・ライミたちは、何か女性にトラウマでもあったんかいな…と。
ちょっと、グロ系のホラーを観すぎたせいかもしれないんだけど、当時としては気色悪さ満載だったのかもしれないが、現在の特撮・CG技術と乖離がありすぎて、陳腐さ極まりなく失笑の連続。失笑が漏れる度に、ストーリーへの没頭が阻害される。
なにか古代の霊みたいなことらしいのだが、結局なんだったのか、掘り下げられることはないし、特に後半は、退屈な演出で飽きてしまった。実は、何度も眠ってしまって、7回以上、寝て→目覚めて→あ~いかんいかん、巻き戻し→寝て…を繰り返し。
『スパイダーマン』のおかげでメジャー監督になってしまったけど、元々は究極のB級監督だったからね。一昔前なら、笑えるB級映画だったんだけど、ちょっと時代に置いてきぼりをくらって笑えなくなってしまい、カルトムービーと呼ぶのも難しくなってしまった。
今でも面白い作品…というよりも、歴史的価値のほうが大きくなってしまったかな。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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