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公開年:2010年
公開国:アメリカ
時 間:99分
監 督:スティーヴ・ピンク
出 演:ジョン・キューザック、ロブ・コードリー、クレイグ・ロビンソン、クラーク・デューク、クリスピン・グローヴァー、リジー・キャプラン、チェヴィー・チェイス、セバスチャン・スタン、リンジー・フォンセカ、チャーリー・マクダーモット、コレット・ウォルフ、クリスタル・ロウ、ジェシカ・パレ、ケリー・スチュワート 他



恋人との同棲を解消したアダム、妻に浮気をされたニック、自殺未遂をしたルーの3人は、若いころから友人同士だったが、いまではすっかり悩める中年。3人は、アダムの甥でオタク青年のジェイコブを加えて、気晴らしに思い出の地である山奥のスキーリゾートに出かけることに。ホテルの部屋に備え付けられているジェットバスで、大酒をくらって一晩中大騒ぎした4人は、翌朝目が醒めると、24年前の1984年にタイムスリップしており…というストーリー。

日本未公開作品。ダメ人間がタイムスリップして、自分の人生を見つめ直し、変えようというお話。まあ、ありきたりの筋だね。おもしろくないわけではないのだが、1800円とって上映するレベルではないわな。

「きっとこれは、ジェットバスタイムマシンだ…」というセリフを言って、カメラ目線。こっち見んなって(笑)。そういうノリの作品だ。

タイムスリップしたあと、お互いは中年の姿に見えるのに、周囲に人からは昔の姿に見えている…とか、過去に存在しない未来人のジェイコブはそのまま見えている…という、極めてご都合主義的な演出上のルールについては、目をつぶろう。

頭から、未来を変えようという目的で行動するわけではなく、はじめは未来を変えないように過去と同じような展開を甘んじて受けるという規則で行動する彼ら。よくあるタイムスリップ映画のルールに縛られているのか、未来を変えちゃダメだ!っていう恐怖感すら覚えてるのね。自分の人生なんてクソだと思っているくせに、未来の自分は変える気がないという、微妙な感覚がおもしろかった。変えちゃだめだ!って行動しているのに、微妙にズレちゃう。だけど結局同じ方向性になっちゃう…っていう展開も愉快。うん。ここまではそこそこおもしろいの。

でも、あることをきっかけに、もういいや…変えちゃう!ってことになってしまう。描写は下品だし、記憶にはないことなんだからそいつが父親っていうのは理論的に変だし、どうも辻褄があわない流れに。
どうせクソみたいな未来なんだから変えちゃえ!ってノリだったんだけど、なぜか過去と同じ結果になっちゃうっていう流れの方がよかった気もするけど、それだとジェイコブの扱いが難しくなっちゃんだよね。キャラ構成がストーリーをおもしろくするのを阻害している感じがする。

で、最終的にかなり思い切ったオチが待っている。未来に戻った彼らは面食らうのだが、とてもうれしそう。記憶もないのにその状態になってうれしいかな? っていうか生活できるかな? 私には、全然、ハッピーエンドに見えないし、皮肉が利いてるようにも見えなかったし。色々、首を傾げることが散らばってる作品だった。
愉しい要素は結構あったんだけど、同じ量くらいマイナス要素もあって、プラマイゼロの凡作ってところ。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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