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公開国:アメリカ
時 間:88分
監 督:アキヴァ・シェイファー
出 演:アンディ・サムバーグ、アイラ・フィッシャー、ヨーマ・タコンヌ、ビル・ヘイダー、ダニー・マクブライド、シシー・スペイセク、イアン・マクシェーン、クリス・パーネル、ウィル・アーネット、ブリタニー・ティップレディ、ブリット・アーヴィン 他
死んだ実父が有名なバイク・スタントマンのニーブルの助手だったことから、自分も同じ道を志しているロッド。彼は現在、母と継父フランク、そして違父弟と暮らしながら、地道に努力をしているがスタントの腕はまったく上達しない。フランクは口だけで何一つ成し遂げられないロッドを見下しており、ロッドはそんなフランクにいつか自分を認めさせようと、喧嘩を挑むがいつも返り討ちにあっていた。そんなある日、フランクが持病の心臓病を悪化させ、移植手術をしなければ生きながらえるのは難しい状態であることを知る。いつもはフランクに悪態をついているロッドだったが、死んでしまっては自分を認めさせることもできないと考え、ニーブルの持つバス飛び越えスタントの記録を破って賞金を手にし、その金をフランクの手術費に充てようと思い立つ。まずはそのイベントの開催費用を貯めるために、悪友や憧れの女の子デニーズの協力を得て、スタントのアルバイトを始めるのだったが…というストーリー。
脚本のパム・ブラディは『チーム★アメリカ/ワールドポリス』でメジャーデビューしている人なので、本作のノリもなんとなく判るだろう。そう、ゲロとか下ネタとか芸能ネタとかが、ちりばめられている。
ただ、容姿も冴えないどんくさい男が、一人前の男として認めてもらえるように、バカはバカなりにもがくお話で、『バス男』にテイストは近いが、キャラクターはスカしたところが一切無く、根がまっすぐなため、共感しやすいし、ストーリーの方向性も明確なので、それなりにうまくまとまっていると思う。
バカを繰り返している前半は、結構退屈で、これ以上小ネタに付き合うのもつらくなって来たな…というところで、義父が倒れる。本気で義父を憎んでいるように見えるロッドが、手術費用を調達しよと真剣になるのだが、ロッドが言うように、どうしても倒したい相手に死なれては倒せないというのが本心なのか、父を二回も失うのがいやなのか、実のところよくわからなかった。
(少しネタバレ)
そこに、一つのターニングポイントである、実は父はスタントマンではなかった…という秘密が明かされる。あまりのショックに、スタントの道を諦めてしまうロッド。それは、義父のためのお金集めも諦めるということを意味する。ショックなのはわかるのだが、義父の命よりも自分の夢のほうが重要であることを意味している。
そうなると、最後に運良くイベントを開くに至るものの、義父のためなのか自分の為にやってるのか、ちょっとふわっとしてしまい、ストーリー上あまり効果的に働いていないのが残念。
スタントっていうのは、単なる自分の夢なんじゃなくて、“他人に夢を見させるもの”…という価値観の転換がなされ、その究極の“他人の夢”が義父の施手術費用だ…という流れを、太く印象付ける必要があったと思う。
後半はテンポがよくて、さらっと観ることができたが、もう少し熱くなれるように、ロッドの心情をうまく描けていたら良い作品になったと思う。めげずに続けてはいるが、けっして熱くはない…、この感覚がこの作品を貫いていると思う。凡作。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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