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公開国:アメリカ
時 間:109分
監 督:ダニー・デヴィート
出 演:ロビン・ウィリアムズ、エドワード・ノートン、キャサリン・キーナー、ダニー・デヴィート、ジョン・スチュワート、パム・フェリス 、ダニー・ウッドバーン、マイケル・リスポリ 、ハーヴェイ・ファイアスタイン、ヴィンセント・スキャヴェリ、クレイグ・エルドリッジ 他
児童向け番組の人気キャラクターであるレインボー・ランドルフは、自分の子供を有名にして欲しいという親から賄賂を受け取る。しかし、それはFBIの囮捜査で逮捕されてしまい、番組は打ち切り。業界から追放されてしまう。番組ディレクターのノラは、急遽代役探しに奔走するが、賄賂や犯罪とは無縁のクリーンな人物を探さなければならず、なかなか見つからない。そんな中、ピンクのサイのぬいぐるみを着て麻薬厚生施設などの慰問を行っているスムーチーを紹介されるが、能天気で馬鹿がつくほどやさしくて確かにクリーンな人物。彼を大抜擢すると、あれよあれよという間に大人気となる。そんな、スムーチーの活躍に心穏やかではないのが、レインボー。彼は復讐心を燃やし、スムーチーを亡き者にしようと画策するのだった…というストーリー。
WOWOWが放映時につけた『スムーチーをぶっ飛ばせ!!』っていう邦題のほうが、内容的にはピッタリだな。WOWOWが邦題を付けていたことからおわかりだと思うが、日本未公開作品。豪華なキャスティングにもかかわらず、未公開なのはシナリオがごちゃごちゃしているせい。
ロビン・ウィリアムスが悪役なのだが、あまり悪役は多くないとはいえ『ストーカー』『インソムニア』なんかで悪役をやってるから、それほどインパクトはない。ロビン・ウィリアムス演じるレインボーが、嫉妬に狂って執拗にスムーチーに嫌がらせをするのは問題ない(むしろこれがストーリーの主軸)。
微妙なのが途中参戦する、ダニー・デヴィート演じる代理人と、スムーチーをアイスショーに出して一儲けを企むスポンサー。
これらの妨害を、“無垢”なスムーチーが、天然っぷりを発揮して切り抜けていくというストーリーに特化すればおもしろかったのだが、最終的にレインボーが改心するという流れを作ろうとして、ストーリーの軸が崩れている。
ラスボスをダニー・デヴィートにする意味もわからない。スポンサーは死んだのだから、スムーチーを殺すところまで追い詰めなければいけない理由は薄い。局長のプロスキーも悪役に廻る効果が薄すぎ。突然、以前の出演者が殺し屋として登場するのも不自然だし、観客からすれば唐突な登場すぎる。これならば、レインボーとスムーチーだけで、ずっと展開させたほうが良かった思う。
また、レインボーを改心させるならば、彼が改心するきっかけを、もっとインパクトがあり且つ納得できる内容にしなければ、バランスが悪い。
愉快なキャラクターだった、パンチドランカーの元プロボクサー・スピナーと、その一族のアイルランド系マフィア一家。はじめは悪役で登場するものの、スピナーにやさしく対応してくれるスムーチーの姿に感激。スピナーが殺された後は、スムーチーを完全バックアップする。し・か・し、やっぱりこの話は、色々な困難を清廉潔白すぎるスムーチーが、なんだかんだすり抜けるのが主軸の話なんだから、“味方”ができるのは、プロット的には失敗。
味方という意味では、ノラもおかしいと思う。ノラが、子供番組グルーピーでビッチだったていう設定は不要かも。さらにレインボーと付き合っていた設定もあまり効果が無い。この設定を挟むんなら、ノラはいっそのこと、最後に裏切るとか、死んでしまうとかのほうが効果的だったと思う。
そして最後は、飄々と子供たちを相手にするスムーチの姿で終わる。そして誰もいなくなった…的に。せっかくエドワード・ノートンを配役したのだから、不思議な神々しさや純真さを通り越えて、うす気味悪さを醸し出させる演出にしてほしかった。
ダニー・デヴィートが監督するコメディは、全部イマイチだな。笑わせようとしているのが伝わってくるし、自分が出ている部分が、作品の足枷になっているように見えるんだもの。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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