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image2133.png公開年:2012年
公開国:アメリカ
時 間:101分
監 督:ローリーン・スカファリア
出 演:スティーヴ・カレル、キーラ・ナイトレイ、メラニー・リンスキー、アダム・ブロディ、ジリアン・ジェイコブス、パットン・オズワルト、T・J・ミラー、コニー・ブリットン、デレク・ルーク、ロブ・コードリー、マーク・モーゼス、ウィリアム・ピーターセン 他
コピー:君に出会えたから世界の終わりも怖くない



小惑星マチルダが地球に接近していることが判明し、各国政府は協力し衝突を回避するために破壊作戦を実行した。しかし、失敗に終わり、人類の滅亡はほぼ決定的となった。そのニュースが流れたとき、保険セールスマンのドッジの妻は突如逃亡する。地球滅亡まであと3週間。人々が自暴自棄になる中、普段と変わらない生活を送るドッジは、隣室の女性ペニーと初めて言葉を交わす。彼女は、イギリスの両親に会うために最後の飛行機に乗るはずだったが遅刻してしまい、嘆き悲しんでいた。翌日ペニーは、ここ数年の間に誤配されたドッジ宅宛の手紙の束を渡すが、ドッジはその手紙の中に、彼が今でも想い続ける高校時代の恋人オリヴィアからの手紙を見つける。滅亡の日が迫るなか、街で暴動が発生。ドッジが住むアパートも襲撃されると、ドッジはペニーを救出し、そのまま街を脱出。彼は世界が終わる前にオリヴィアへの気持ちを伝えようと思いオリヴィアを探す旅に出る。そして、自家用機を持っている知人に頼み、ペニーを両親のところに送ろうと考えるのだが…というストーリー。

世界が滅亡を迎えることが決定的になるが、案外、パニックになったりしないと思うんだよね…、という発想が基本になっているが、確かにそんな気がする。全員が自暴自棄になってしまえば、社会インフラは一気に止まってしまう。それは自分もこまるから、それなりに維持されるような気がする。
こういう展開だと、結局地球は滅亡しなかった…なんていう流れも考えられるが、そうしなかったのは良かった。

保険業を継続しようという感覚は意味不明だが、働く側の一定数は恒常性バイアスが働いて仕事を続けようと思うだろう。作中では、意外と客も問い合わせくる。クレイジーだとは思うけど、案外そんなもんだよな…という説得力がある。
主人公ドッジは、長年連れ添った妻の浮気を、地球滅亡直前というタイミングで知り、一瞬怒り狂うものの、瞬時に達観。その反動なのかもしれないが、以降はとにかくいつもどおりに、残りの時間を過ごそうとする。
しかし、それ以上の強者は、ドッジ宅を週一で掃除にくる家政婦。もう、来なくていいというドッジの言葉に対して、悲しい顔をする。もしや彼女は地球滅亡のニュースを知らないのか?そんなことはありえなくて、達観の一語に尽きるだろう。そんな彼女をそれ以上説くこともせず、また来週…と送り出す。

SF設定なんだけど、立派にロマンス作品。ちょっと不思議ちゃんな感じのマチルダとの珍道中。地球滅亡というシチュエーションでなければ、絶対に親しくなることはないであろう二人。成り行きで深い関係になってしまうが、それぞれ別の目的を遂げる過程の同行者でしかない。
しかし、最後、ドッジは約束の通り、飛行機に彼女を乗せるのだったが…。

まあ、極端な舞台設定なのに、主人公が普通でいよう、普通でいようとするから、終盤に至るまで凡庸な印象は否めない。でも、それとのギャップのせいなのか、ラストシーンがとにかく神々しい。私、こんなにラストシーンだけで、心を掴まれた作品は、はじめてかも。
その神々しさの様子は、是非とも観てもらいたい。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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